東京外国為替市場概況・12時 ドル円、底堅い

 4日の東京外国為替市場でドル円は底堅い。12時時点では155.15円とニューヨーク市場の終値(154.73円)と比べて42銭程度のドル高水準だった。時間外の米10年債利回りが上昇幅を縮小するのをながめ、155.05円付近まで下押し。もっとも155円の節目を前に下げ渋ると、その後155.20円台まで値を戻す場面も見られた。なお、植田日銀総裁は「現在はデフレではなくインフレの状態にある」などと発言している。

 ユーロドルはもみ合い。12時時点では1.0322ドルとニューヨーク市場の終値(1.0344ドル)と比べて0.0022ドル程度のユーロ安水準だった。10時過ぎに1.0309ドルまで下押すも、売りの勢いは続かず。その後は1.0320ドルを挟んで様子見となった。

 ユーロ円は小動き。12時時点では160.14円とニューヨーク市場の終値(160.06円)と比べて8銭程度のユーロ高水準だった。ドル円、ユーロドル共に方向感が出なかったこともあり、160.10円台を中心として方向感を模索する展開となった。
  この後は、トランプ米政権による中国からの輸入品への10%の追加関税の発動である4日午前0時01分(日本時間14時01分)が迫る中、関連報道には注意を払いたい。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:154.72円 - 155.41円
ユーロドル:1.0309ドル - 1.0350ドル
ユーロ円:159.92円 - 160.48円


(川畑)
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