東京外国為替市場概況・15時 ユーロ円、売り一服

 4日午後の東京外国為替市場でユーロ円は売りが一服。15時時点では159.79円と12時時点(160.14円)と比べて35銭程度のユーロ安水準だった。トランプ米政権は、当初の予定通りに中国からの輸入品に対して10%の追加関税を発動。これを受けて中国側も直ぐに報復措置を発表した。2大国による貿易戦争を懸念したリスク回避の動きが強まると、159.19円までユーロ売り円買いが加速。もっとも一巡後は香港株や日経平均の下げ渋りをながめながら、159.90円手前まで持ち直した。
 他、豪ドル円が95.58円、ポンド円は191.78円を本日レンジの下限に、96.10円台と192円半ばまで切り返している。

 ドル円は下値が固い。15時時点では155.25円と12時時点(155.15円)と比べて10銭程度のドル高水準だった。米政権による対中追加関税の発動は予定通りではあったものの、一部では回避期待も出ていたことから市場はリスクオフで反応。ドル円は155円を割り込み、一時154.83円付近まで下押した。しかしながら朝方につけた154.72円には届かず、株式市場が落ち着きを取り戻すとともに155.20円台まで下値を切り上げた。

 ユーロドルは弱含み。15時時点では1.0293ドルと12時時点(1.0322ドル)と比べて0.0029ドル程度のユーロ安水準だった。中国に対するトランプ関税を嫌気してユーロ売りドル買いが強まると、一時1.0272ドルまで日通し安値を更新した。ただ一巡後は、ユーロ円の持ち直しに支えられて1.0290ドル台まで下値を切り上げた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:154.72円 - 155.41円
ユーロドル:1.0272ドル - 1.0350ドル
ユーロ円:159.19円 - 160.48円



(小針)
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