欧州マーケットダイジェスト・4日 株まちまち・金利上昇・ドル安

(4日終値:5日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=154.27円(4日15時時点比▲0.98円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=160.07円(△0.28円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0376ドル(△0.0083ドル)
FTSE100種総合株価指数:8570.77(前営業日比▲12.79)
ドイツ株式指数(DAX):21505.70(△77.46)
10年物英国債利回り:4.522%(△0.035%)
10年物独国債利回り:2.396%(△0.011%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
特になし

(各市場の動き)
・ドル円は頭が重かった。米長期金利の上昇などを手掛かりに円売り・ドル買いが先行すると、17時30分前に一時155.52円と日通し高値を付けたものの、前日の高値155.89円が目先レジスタンスとして意識されると上値が重くなった。
 NYの取引時間帯に入ると、12月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数や12月米製造業新規受注が予想より弱い内容となり、全般ドル売りが活発化。米長期金利が低下に転じたことも相場の重しとなり、3時前に154.25円と日通し安値を付けた。
 主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時107.94まで低下した。

・ユーロドルは底堅い動き。アジア市場では一時1.0272ドルまで値を下げたものの、欧米市場では底堅く推移した。前日には米政権の対メキシコ・カナダ関税の発動がひとまず延期された。投資家のリスク回避の動きに一服感が出て、ユーロ買い・ドル売りが入りやすい地合いとなった。NY市場では米長期金利の低下に加え、低調な米雇用指標を受けて全般ドル売りが加速。2時前に一時1.0387ドルと日通し高値を更新した。

・ユーロ円も底堅い動き。アジア時間に一時159.19円まで売り込まれたあとは買い戻しが優勢となり、23時30分前に160.70円と日通し高値を付けた。そのあとはドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は大きな方向感が出なかった。

・ロンドン株式相場は小幅ながら続落。トランプ米政権が中国からの輸入品に対する追加関税を発動すると、中国当局も米国産の一部製品に対して報復関税を課すと表明。米中貿易摩擦の激化懸念から売りが優勢となった。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が売られたほか、コンパス・グループなど一般消費財サービスが値下がりした。

・フランクフルト株式相場は反発。米中貿易摩擦の激化懸念から売りが先行したものの、売り一巡後は買い戻しが優勢となり上げに転じた。本日の米国株相場の上昇などが投資家心理の改善につながった。個別ではインフィニオン・テクノロジーズ(10.37%高)やSAP(1.58%高)、ブレンターク(1.53%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は下落。

(中村)
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