欧州マーケットダイジェスト・31日 英独株最高値・金利低下・ユーロ一転上昇
(31日終値:1日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=154.76円(31日15時時点比△0.05円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=161.26円(△0.53円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0420ドル(△0.0031ドル)
FTSE100種総合株価指数:8673.96(前営業日比△27.08)
ドイツ株式指数(DAX):21732.05(△4.85)
10年物英国債利回り:4.538%(▲0.022%)
10年物独国債利回り:2.460%(▲0.059%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
1月仏消費者物価指数(CPI)速報値
(前月比) ▲0.1% 0.2%
1月独雇用統計
失業率 6.2% 6.1%
失業者数変化 1.10万人 1.00万人
1月独消費者物価指数(CPI)速報値
(前月比) ▲0.2% 0.5%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは持ち直した。ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁は前日の定例理事会後の会見で「利下げ停止についての議論は時期尚早」と述べ、利下げ継続を示唆。ECBの利下げ継続観測を背景に、この日もユーロ売りが出やすい地合いとなった。また、トランプ米大統領は前日に「カナダとメキシコに25%の関税措置を発動する」と再表明しており、米インフレ再燃への警戒感とともにドル買いが入りやすかった。24時過ぎには一時1.0360ドルと日通し安値を更新した。
ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢となり上げに転じた。月末のロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだユーロ買いのフローが観測されたほか、「米国の対カナダ・メキシコ関税は3月1日開始へ」との一部報道をきっかに一転ドル売りが優勢になった。2時過ぎには一時1.0434ドルと日通し高値を更新した。
・ドル円は売買が交錯し、もみ合いの展開となった。米国でのインフレ再燃や米関税政策への警戒感が高まる中、全般ドル買いが優勢になると22時30分過ぎに一時155.02円と日通し高値を更新した。ただ、一目均衡表転換線が位置する155.24円や前日の高値155.25円がレジスタンスとして働くと失速し、154.53円付近まで下押しした。
2時前には再び155円台まで上昇したものの、米国の対カナダ・メキシコ関税開始が1カ月先延ばしになる可能性が伝わると全般ドル売りが優勢に。2時30分前には154.67円付近まで押し戻された。
なお、米連邦準備理事会(FRB)が金融政策を判断するうえで重視している12月米個人消費支出(PCE)価格指数(デフレーター)で、変動が激しい食品とエネルギーを除くコアデフレーターは前月比0.2%/前年比2.8%と市場予想に一致。また、10-12月期米雇用コスト指数も前期比0.9%上昇と市場予想通りの結果となった。
・ユーロ円は底堅い動き。独各州の1月消費者物価指数(CPI)が前月からのインフレ鈍化傾向を示し、22時発表の1月独CPI速報値を前に思惑的なユーロ売りが先行すると、18時過ぎに160.18円付近まで値を下げた。ただ、アジア時間に付けた日通し安値159.92円が目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢となり、22時30分前に161.01円付近まで持ち直した。
そのあとは160.21円付近まで下押しする場面もあったが、月末のロンドン・フィキシングに絡んだユーロ買いが入ると再び強含んだ。米国の対カナダ・メキシコ関税発動が1カ月先延ばしになるとの一部報道をきっかけにユーロドルが上昇するとユーロ円にも買いが波及。2時過ぎに一時161.50円の本日高値を更新した。
・ロンドン株式相場は5日続伸し、史上最高値を更新した。時間外の米株価指数先物が上昇すると、英株にも買いが入った。ただ、週末を控えたポジション調整目的の売りも出たため、上値は限定的だった。BAEシステムズやロールス・ロイス・ホールディングスなど資本財サービス株が買われたほか、ナショナルグリッドやSSEなど公共事業株が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は小幅ながら4日続伸し、史上最高値を更新した。ECBの利下げ継続観測を背景に買いが先行したものの、買い一巡後は徐々に上値が重くなり伸び悩んだ。週末を控えたポジション調整目的の売りなどが出た。個別ではシーメンス・エナジー(1.97%高)やインフィニオン・テクノロジーズ(1.97%高)、コメルツ銀行(1.72%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は上昇。ECBの利下げ継続観測を背景に買いが入った。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=154.76円(31日15時時点比△0.05円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=161.26円(△0.53円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0420ドル(△0.0031ドル)
FTSE100種総合株価指数:8673.96(前営業日比△27.08)
ドイツ株式指数(DAX):21732.05(△4.85)
10年物英国債利回り:4.538%(▲0.022%)
10年物独国債利回り:2.460%(▲0.059%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
1月仏消費者物価指数(CPI)速報値
(前月比) ▲0.1% 0.2%
1月独雇用統計
失業率 6.2% 6.1%
失業者数変化 1.10万人 1.00万人
1月独消費者物価指数(CPI)速報値
(前月比) ▲0.2% 0.5%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは持ち直した。ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁は前日の定例理事会後の会見で「利下げ停止についての議論は時期尚早」と述べ、利下げ継続を示唆。ECBの利下げ継続観測を背景に、この日もユーロ売りが出やすい地合いとなった。また、トランプ米大統領は前日に「カナダとメキシコに25%の関税措置を発動する」と再表明しており、米インフレ再燃への警戒感とともにドル買いが入りやすかった。24時過ぎには一時1.0360ドルと日通し安値を更新した。
ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢となり上げに転じた。月末のロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだユーロ買いのフローが観測されたほか、「米国の対カナダ・メキシコ関税は3月1日開始へ」との一部報道をきっかに一転ドル売りが優勢になった。2時過ぎには一時1.0434ドルと日通し高値を更新した。
・ドル円は売買が交錯し、もみ合いの展開となった。米国でのインフレ再燃や米関税政策への警戒感が高まる中、全般ドル買いが優勢になると22時30分過ぎに一時155.02円と日通し高値を更新した。ただ、一目均衡表転換線が位置する155.24円や前日の高値155.25円がレジスタンスとして働くと失速し、154.53円付近まで下押しした。
2時前には再び155円台まで上昇したものの、米国の対カナダ・メキシコ関税開始が1カ月先延ばしになる可能性が伝わると全般ドル売りが優勢に。2時30分前には154.67円付近まで押し戻された。
なお、米連邦準備理事会(FRB)が金融政策を判断するうえで重視している12月米個人消費支出(PCE)価格指数(デフレーター)で、変動が激しい食品とエネルギーを除くコアデフレーターは前月比0.2%/前年比2.8%と市場予想に一致。また、10-12月期米雇用コスト指数も前期比0.9%上昇と市場予想通りの結果となった。
・ユーロ円は底堅い動き。独各州の1月消費者物価指数(CPI)が前月からのインフレ鈍化傾向を示し、22時発表の1月独CPI速報値を前に思惑的なユーロ売りが先行すると、18時過ぎに160.18円付近まで値を下げた。ただ、アジア時間に付けた日通し安値159.92円が目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢となり、22時30分前に161.01円付近まで持ち直した。
そのあとは160.21円付近まで下押しする場面もあったが、月末のロンドン・フィキシングに絡んだユーロ買いが入ると再び強含んだ。米国の対カナダ・メキシコ関税発動が1カ月先延ばしになるとの一部報道をきっかけにユーロドルが上昇するとユーロ円にも買いが波及。2時過ぎに一時161.50円の本日高値を更新した。
・ロンドン株式相場は5日続伸し、史上最高値を更新した。時間外の米株価指数先物が上昇すると、英株にも買いが入った。ただ、週末を控えたポジション調整目的の売りも出たため、上値は限定的だった。BAEシステムズやロールス・ロイス・ホールディングスなど資本財サービス株が買われたほか、ナショナルグリッドやSSEなど公共事業株が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は小幅ながら4日続伸し、史上最高値を更新した。ECBの利下げ継続観測を背景に買いが先行したものの、買い一巡後は徐々に上値が重くなり伸び悩んだ。週末を控えたポジション調整目的の売りなどが出た。個別ではシーメンス・エナジー(1.97%高)やインフィニオン・テクノロジーズ(1.97%高)、コメルツ銀行(1.72%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は上昇。ECBの利下げ継続観測を背景に買いが入った。
(中村)