欧州マーケットダイジェスト・5日 株高・金利低下・円高・ドル安

(5日終値:6日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=152.29円(5日15時時点比▲1.14円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=158.68円(▲0.54円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0419ドル(△0.0042ドル)
FTSE100種総合株価指数:8623.29(前営業日比△52.52)
ドイツ株式指数(DAX):21585.93(△80.23)
10年物英国債利回り:4.437%(▲0.085%)
10年物独国債利回り:2.366%(▲0.030%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
12月仏鉱工業生産
(前月比)   ▲0.4%     0.1%・改
1月仏サービス部門PMI改定値
        48.2       48.9
1月独サービス部門PMI改定値
         52.5       52.5
1月ユーロ圏サービス部門PMI改定値
         51.3       51.4
1月英サービス部門PMI改定値
         50.8       51.2
12月ユーロ圏卸売物価指数(PPI)
(前月比)   0.4%      1.7%・改
(前年比)   0.0%      ▲1.2%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は軟調。日銀の追加利上げ観測を背景に円買い・ドル売りが先行。19時30分過ぎに一時152.55円まで値を下げた。NYの取引時間帯に入り、1月ADP全米雇用報告で政府部門を除く非農業部門雇用者数が18.3万人増と予想の15.0万人増を上回ったことが分かると、153.21円付近まで下げ渋る場面もあったが、買い戻しが一巡すると再び上値が重くなった。1月米ISM非製造業指数が52.8と予想の54.3を下回ったことが伝わると全般ドル売りが活発化し、一時152.12円と昨年12月12日以来の安値を更新した。

・ユーロドルは底堅い動き。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.4081%前後と昨年12月18日以来の低水準を付けるとユーロ買い・ドル売りが優勢となった。米ISM非製造業指数が予想を下回ったこともユーロ買い・ドル売りを促し、一時1.0442ドルと日通し高値を更新した。
 レーン欧州中央銀行(ECB)専務理事兼チーフ・エコノミストが「ディスインフレの過程は順調に進んでいる」としながらも、「インフレに新たな上振れリスク発生の可能性」「インフレの減速は予想以上に時間がかかる恐れ」と述べたこともユーロ買いを誘ったようだ。

・ユーロ円は頭が重かった。23時過ぎに一時159.60円付近まで上げたものの、戻りは限定的だった。0時30分過ぎには一時158.50円と本日安値を付けている。東京時間に発表された12月毎月勤労統計を受けて、日銀の追加利上げ観測が高まったことも相場の重し。

・ロンドン株式相場は3日ぶりに反発。トランプ米政権の関税政策への懸念が相場の重しとなった半面、自律反発狙いの買いが入った。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が買われたほか、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が値上がりした。

・フランクフルト株式相場は続伸。トランプ米政権の関税政策への懸念から反落して始まったものの、売り一巡後は買い戻しが優勢となり上げに転じた。個別ではボノビア(3.46%高)やインフィニオン・テクノロジーズ(2.91%高)、シーメンス・エナジー(2.55%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は上昇。米債高につれた。

(中村)
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