ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、荒い値動き

 7日のニューヨーク外国為替市場でドル円は荒い値動き。24時時点では151.56円と22時時点(152.01円)と比べて45銭程度のドル安水準だった。米労働省が発表した1月米雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比14.3万人増と予想の17.0万人増を下回ったことが分かると円買い・ドル売りが先行し、一時151.35円付近まで下押しした。
 ただ、失業率が4.0%と予想の4.1%より強い結果となったほか、平均時給が前月比0.5%上昇/前年比4.1%上昇と予想の前月比0.3%上昇/前年比3.8%上昇を上回ったことから、すぐに買い戻しが優勢となり、152.42円と日通し高値を更新した。
 もっとも、買い戻しが一巡すると再び上値が重くなった。200日移動平均線が位置する152.78円がレジスタンスとして意識されたようだ。

 ユーロドルも荒い値動き。24時時点では1.0380ドルと22時時点(1.0374ドル)と比べて0.0006ドル程度のユーロ高水準だった。米雇用統計発表直後に一時1.0409ドルと日通し高値を付けたもののすぐに失速し、1.0350ドルと日通し安値を更新。そのあとは1.03ドル台後半まで持ち直した。

 ユーロ円は頭が重い。24時時点では157.36円と22時時点(157.71円)と比べて35銭程度のユーロ安水準。24時過ぎに一時157.20円まで下押しした。

 カナダドルは買いが優勢。カナダ統計局が発表した1月カナダ雇用統計で、新規雇用者数が7.60万人増と予想の2.50万人増を上回り、失業率が6.6%と予想の6.8%より強い内容となったことを受けた。米ドルカナダドルは一時1.4281カナダドル、ユーロカナダドルは1.4816カナダドル、カナダドル円は106.47円までカナダドル高に振れた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:150.96円 - 152.42円
ユーロドル:1.0350ドル - 1.0409ドル
ユーロ円:156.76円 - 158.01円

(中村)
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