株式明日の戦略-中小型優位の流れが継続、米CPIを受けたグロース250指数に要注目
12日の日経平均は続伸。終値は162円高の38963円。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり851/値下がり743。古河電工や住友電工など電線株が買いを集めており、フジクラは全市場の売買代金トップとなる大商いで10%を超える上昇。決算を材料にSBが大幅高となり、決算発表前のソフトバンクGにも資金が向かった。指数が最高値を更新したスタンダード銘柄では、「継続企業の前提に関する注記」の記載解消が好感されたメタプラネットが急騰。三井物産と北米市場向け基板ECを新規開設すると発表したピーバンドットコムがストップ高となった。
一方、日産自動車が5%を超える下落。台湾鴻海が日産に対して買収ではなく提携の方向で検討していると伝わったことが売り材料となった。川崎重工やIHIなど防衛関連の一角が軟調。前日ストップ高のDeNAは買いが先行したものの、失速してマイナス圏に沈んだ。決算では前期計画未達のクラレや3Qが市場の期待に届かなかった大阪ソーダなど、化学セクターの銘柄が厳しい下げとなった。
日経平均は続伸。高く始まって失速したが、マイナス圏に沈んだところですぐに切り返しており、売りづらさは印象づけられた。グロース250指数はきょうで6日続伸、スタンダード指数は最高値を更新と、中小型株には引き続き流れが来ている。グロース250指数のきょうの高値は693.22pで、昨年7月の戻り高値697.56pに迫ってきた。同水準や節目の700pを早々に上回るようなら、そのことが新興銘柄の復活に対する期待を一段と高める材料にもなり得る。
本日、米国では1月の消費者物価指数(CPI)が発表される。足元では米国の10年債利回りが高値圏で推移している。日本の新興銘柄は足元では米金利上昇を気にするような動きを見せてはいないが、昨年は長期金利の動向に神経質になることも多かった。CPIが弱めの結果となって米金利が低下し、米国株の上昇を呼び込むというのが日本株には理想的な流れ。一方、CPIが強く米金利が上昇するようだと、日本のグロース株にも逆風となる。この際に大型グロースだけが嫌われるのであれば足元の地合いに変化はないだろうが、新興グロースが大きく下げるようだと日本株全体では手詰まり感が出てくる恐れがある。グロース250指数の強い基調が続くかどうか、あすの値動きが大きく注目される。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり851/値下がり743。古河電工や住友電工など電線株が買いを集めており、フジクラは全市場の売買代金トップとなる大商いで10%を超える上昇。決算を材料にSBが大幅高となり、決算発表前のソフトバンクGにも資金が向かった。指数が最高値を更新したスタンダード銘柄では、「継続企業の前提に関する注記」の記載解消が好感されたメタプラネットが急騰。三井物産と北米市場向け基板ECを新規開設すると発表したピーバンドットコムがストップ高となった。
一方、日産自動車が5%を超える下落。台湾鴻海が日産に対して買収ではなく提携の方向で検討していると伝わったことが売り材料となった。川崎重工やIHIなど防衛関連の一角が軟調。前日ストップ高のDeNAは買いが先行したものの、失速してマイナス圏に沈んだ。決算では前期計画未達のクラレや3Qが市場の期待に届かなかった大阪ソーダなど、化学セクターの銘柄が厳しい下げとなった。
日経平均は続伸。高く始まって失速したが、マイナス圏に沈んだところですぐに切り返しており、売りづらさは印象づけられた。グロース250指数はきょうで6日続伸、スタンダード指数は最高値を更新と、中小型株には引き続き流れが来ている。グロース250指数のきょうの高値は693.22pで、昨年7月の戻り高値697.56pに迫ってきた。同水準や節目の700pを早々に上回るようなら、そのことが新興銘柄の復活に対する期待を一段と高める材料にもなり得る。
本日、米国では1月の消費者物価指数(CPI)が発表される。足元では米国の10年債利回りが高値圏で推移している。日本の新興銘柄は足元では米金利上昇を気にするような動きを見せてはいないが、昨年は長期金利の動向に神経質になることも多かった。CPIが弱めの結果となって米金利が低下し、米国株の上昇を呼び込むというのが日本株には理想的な流れ。一方、CPIが強く米金利が上昇するようだと、日本のグロース株にも逆風となる。この際に大型グロースだけが嫌われるのであれば足元の地合いに変化はないだろうが、新興グロースが大きく下げるようだと日本株全体では手詰まり感が出てくる恐れがある。グロース250指数の強い基調が続くかどうか、あすの値動きが大きく注目される。