NY為替見通し=プレジデンツデー休場の中、FRB高官の発言に要注目か

 本日のNY為替市場のドル円は、プレジデンツデーのため休場で閑散取引の中、ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁やボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事の講演を見極める展開が予想される。

 また、引き続き、トランプ米大統領による突発的な発言(ウクライナ関連、トランプ関税関連)には警戒しておきたい。
 対日相互関税を巡る調査項目には「為替レートを市場価値から乖離させ、米国民に不利益をもたらすような政策および慣行」が含まれており、トランプ米大統領の「対日貿易赤字を削減したい」との発言とともに、「為替レート」への言及には警戒しておきたい。

 米1月の小売売上高を受けて、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」が示している今年の0.25%の利下げ開始時期が、7月FOMCに前倒しになっており、タカ派のハーカー米フィラデルフィア連銀総裁やボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事の見解に注目することになる。

 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁は、先日、「今は小休止して、状況の推移を見守るのが適切だ」と1月FOMCでのタカ派的据え置きを支持していた。
 ボウマンFRB理事も、1月のタカ派的据え置きを支持した上で、「追加利下げを行う前にはインフレ抑制のさらなる進展を見たい」と述べていた。

 1月の米消費者物価指数(CPI)や卸売物価指数(PPI)が予想を上回っていたことで、両者ともタカ派的な見解が予想されており、利下げ開始時期への言及に注目することになる。


・想定レンジ上限
 ドル円の上値目処(めど)は、152.70円(200日移動平均線)

・想定レンジ下限
 ドル円の下値目処(めど)は、150.93円(2/7安値)



(山下)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。