NY為替見通し=FRB高官の講演や9月FOMC議事要旨に要注目か

 本日のNY為替市場のドル円は、明日発表される米9月消費者物価指数(CPI)を控えて動きづらい展開が予想される中、好調な雇用情勢が示された米9月雇用統計を受けて、複数のFRB高官の講演での11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ幅への言及に注目する展開が予想される。

 また、0.50%の大幅利下げを決定した9月FOMC議事要旨では、大幅利下げの理由やドット・プロット(金利予測分布図)で示された2024年末のFF金利誘導目標(4.25~50%)が示唆する11月と12月のFOMCでの0.25%の追加利下げの背景を見極めることになる。

 本日は、ボスティック米アトランタ連銀総裁、ローガン米ダラス連銀総裁、グールズビー米シカゴ連銀総裁の発言が予定されており、年末に向けた利下げ幅への言及に注目しておきたい。

 本日はオースティン米国防長官とイスラエルのガラント国防相が、イランがイスラエルを弾道ミサイルで攻撃したことへの反撃を巡り協議する予定となっていたが、イスラエル側の申し入れにより延期された。
 しかし、バイデン米大統領とネタニヤフ・イスラエル首相との電話会談が行われると報じられており、要注目か。
 
 中東の戦禍が拡大した場合、「オクトーバー・サプライズ」への警戒感が高まるため、今後も関連ヘッドラインには警戒しておきたい。

・想定レンジ上限
 ドル円の上値目処(めど)は、149.39円(8/15高値)

・想定レンジ下限
 ドル円の下値目処(めど)は、147.35円(10/8安値)


(山下)
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