NY為替見通し=米9月米景気先行指数や複数のFRB高官の発言に要注目か

 本日のNY為替市場のドル円は、中東の地政学リスクに警戒しながら、米9月米景気先行指標総合指数や複数のFRB高官による11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ幅への言及に注目する展開が予想される。

 9月米景気先行指標総合指数は前月比▲0.3%と予想されており、8月の同比▲0.2%からの悪化が見込まれている。
 予想通りに悪化していた場合、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」での、年内11月と12月の利下げ幅の変化に注目しておきたい。現時点では、11月のFOMCでは0.25%、12月でも0.25%の利下げが見込まれており、年末のFF金利誘導目標は4.25-50%と見込まれている。

 本日は、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁とシュミッド米カンザスシティー連銀総裁の発言機会が予定されており、今週末からのブラックアウト期間を控えて、11月FOMCでの利下げ幅への言及に注目しておきたい。

 また、本日も引き続き、イスラエルとイランの軍事衝突激化に関するヘッドラインには警戒しておきたい。
 これまでの報道では、自宅を攻撃されたネタニヤフ・イスラエル首相が側近らと会合を開き、イランへの報復攻撃を協議した、と報じられている。

・想定レンジ上限
 ドル円の上値目処(めど)は、150.32円(10/17高値)

・想定レンジ下限
 ドル円の下値目処(めど)は、148.30円(10/10安値)


(山下)
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