ロンドン為替見通し=ドイツ政権交代、2月独Ifo企業景況感指数、1月ユーロ圏HICPに要注目か

 本日のロンドン為替市場のユーロドルは、ドイツの政権交代を受けた市場動向を注視しつつ、2月独Ifo企業景況感指数や1月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値などを見極めることになる。

 独連邦議会選挙が23日に投開票され、最大野党の保守連合キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が予想通りに勝利し、政権交代が実現する見通しとなった。極右の「ドイツのための選択肢(AfD)」が第2党に躍進したものの、CDU・CSUは連立を拒否している。また、ショルツ首相率いる現与党の社会民主党(SPD)は大敗した。

 連立政権の組み合わせ次第で、ウクライナに対する関与などが影響されるため、要注目となる。
 アジア市場では、ドイツ総選挙が予想通りだったことで、先週末の高値1.0506ドルを上抜けて、1.0528ドルまで買われている。

 2月独Ifo企業景況感指数(予想:85.8)や1月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値(予想:前年比+2.5%)では、3月の欧州中央銀行(ECB)理事会での追加利下げの可能性を見極めることになる。

 また、引き続き、トランプ米政権の相互関税を巡り、欧州連合(EU)に対する調査の状況に関するヘッドラインにも注目していきたい。

想定レンジ上限
・ユーロドル:1.0594ドル(2024/12/9高値)
・ユーロ円:157.89円(2/20高値)

想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0337ドル(日足一目均衡表・基準線)
・ユーロ円:155.82円(2/21安値)


(山下)
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