NYマーケットダイジェスト・24日 株まちまち・金利低下・円失速

(24日終値)
ドル・円相場:1ドル=149.72円(前営業日比△0.45円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=156.72円(△0.57円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0468ドル(△0.0010ドル)
ダウ工業株30種平均:43461.21ドル(△33.19ドル)
ナスダック総合株価指数:19286.93(▲237.08)
10年物米国債利回り:4.40%(▲0.03%)
WTI原油先物4月限:1バレル=70.70ドル(△0.30ドル)
金先物4月限:1トロイオンス=2963.2ドル(△10.0ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
特になし

(各市場の動き)
・ドル円は4日ぶりに反発。日本が天皇誕生日の振替休日で休場となる中、アジア市場では一時148.85円と昨年12月3日以来の安値を付けた。ただ、同日の安値148.65円がサポートとして働くと買い戻しが優勢に。23日投開票の独総選挙が「事前の世論調査に沿った結果だった」として、独DAXが高く始まり、時間外のダウ先物が大幅に上昇すると円売り・ドル買いが強まり、23時前に一時149.87円と日通し高値を更新した。
 高く始まった現物の米国株相場が下げに転じると一時149.19円付近まで下押ししたものの、引けにかけては再び強含んだ。対カナダドルなどで米ドル高が進んだ影響も受けて、149.80円付近まで持ち直した。
 なお、米ドルカナダドルは一時1.4268カナダドルまで上昇した。トランプ米大統領がカナダとメキシコからの輸入品に課す25%の関税について「予定通り進められている」と述べ、3月4日から関税を課す考えを示したことから米ドル買い・カナダドル売りが入ったもよう。

・ユーロドルは小反発。独総選挙の結果を受けてアジア市場では一時1.0528ドルと1月27日以来の高値を付けたものの、海外市場では上値の重さが目立った。独DAXや米国株が失速したタイミングでリスク・オフのユーロ売り・ドル買いが出て、24時前に一時1.0453ドルと日通し安値を付けた。もっとも、前週末の安値1.0449ドルが目先サポートとして働くとやや下値を切り上げた。

・ユーロ円は4日ぶりに反発。米国株の失速を受けてリスク回避の円買い・ユーロ売りが入るとアジア時間の安値156.13円を下抜けて一時156.09円まで値を下げた。ただ、前週末の安値155.82円が目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。4時30分過ぎには156.99円付近まで持ち直した。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに小反発。前週後半に急落した反動で短期的な戻りを期待した買いが入った。市場では「米経済指標の発表などがない中、主力株には押し目買いが入った」との声が聞かれた。半面、マイクロソフトなど一部ハイテク株に売りが出て、相場の上値を抑えた。指数は下げに転じる場面もあった。
 一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日続落。ビッグデータ分析のパランティア・テクノロジーズが10%超下落した。

・米国債券相場で長期ゾーンは4日続伸。米政権による関税政策を巡る不透明感や米景気の先行き不安を背景に、相対的に安全資産とされる米国債に買いが入りやすかった。

・原油先物相場は小反発。昨年12月末以来、約2カ月ぶりの70ドルを割り込んだことで値ごろ感からの買いが入った。

・金先物相場は反発。米政権の関税政策を巡る不透明感が高まるなか、安全資産とされる金需要が高まった。清算値ベースで史上最高値を更新した。

(中村)
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