今日の株式見通し-軟調か トランプ関税を警戒してナスダックが大幅安

 東京市場は軟調か。米国株は下落。ダウ平均は649ドル安の43191ドルで取引を終えた。小高く始まったものの、すぐにマイナス圏に沈むと終盤には下げ幅を広げる展開。トランプ大統領がメキシコとカナダからの輸入品に予定通り4日から25%の関税を発動すると表明した上に、2月ISM製造業景況指数が市場予想を下回ったことで、景気減速に対する警戒が高まった。エヌビディアが8%を超える下落となるなどグロース株が弱く、ナスダックが2.6%安と大きな下げとなった。ドル円は足元149円50銭近辺で推移している。トランプ大統領が通貨安を誘導している国として日本を名指ししており、円高が進む場面があった。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて550円安の37310円、ドル建てが540円安の37320円で取引を終えた。

 米国株安と円高を嫌気した売りに押されると予想する。ナスダックの大幅安はグロース株に逆風、円高は外需株に逆風で、主力大型株の多くが敬遠されることになると思われる。大幅安スタートが想定されるが、CME225先物は37000円割れまでは示唆していない。きのうそれなりに反発したこともあり、安寄りした後に37000円に接近するようなら下値は拾われるとみる。とはいえ、トランプ発言に一喜一憂する状況がまだしばらくは続きそうで、腰の入った買いは期待しづらい。場中はマイナス圏で不安定な動きが続くだろう。日経平均の予想レンジは36900円-37550円。
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