東京外国為替市場概況・12時 ドル円、上昇一服

 5日の東京外国為替市場でドル円は上昇が一服。12時時点では149.82円とニューヨーク市場の終値(149.79円)と比べて3銭程度のドル高水準だった。時間外の米10年債利回りの上昇や日経平均の下げ渋りを眺めながらドル買い円売りが強まると、150.18円まで上値を伸ばした。ただしその後は伸び悩み、149.80円台まで水準を切り下げている。内田・日銀副総裁の講演内容が伝わり、条件付きながら追加利上げについて言及し、本邦長期金利が上昇したことが重しとなった。また、トランプ米大統領の施政方針演説を見極めたいとし、持ち高調整のドル売りも散見された。

 ユーロ円は上値が重い。12時時点では158.87円とニューヨーク市場の終値(159.17円)と比べて30銭程度のユーロ安水準だった。ドル円がレンジの上限を広げたタイミングで、159.54円までユーロ高・円安が進んだ。ただ一巡後はドル円の緩みやユーロドルの伸び悩みにつれて、158.70円台まで上値を切り下げた。トランプ米大統領が相互関税について言及したことも嫌気された。

 ユーロドルはじり安。12時時点では1.0604ドルとニューヨーク市場の終値(1.0626ドル)と比べて0.0022ドル程度のユーロ安水準だった。米長期金利の上昇に上値を抑えられ、昨日の大幅高の反動による売りにも押されて1.0602ドルまで弱含んだ。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.58円 - 150.18円
ユーロドル:1.0602ドル - 1.0637ドル
ユーロ円:158.74円 - 159.54円



(小針)
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