ニューヨーク外国為替市場概況・4時 ユーロ円、上昇

 11日のニューヨーク外国為替市場でユーロ円は上昇した。4時時点では161.57円と2時時点(160.91円)と比べて66銭程度のユーロ高水準だった。160.70円割れまで下押したところから切り返し、161円台に乗せるとそのまま161.79円まで上げ幅を拡大。ウクライナを巡る地政学リスクが急速に後退し、それまで軟調だった米株に買い戻しが入った。リスク回避の巻き戻しでユーロ買い円売りが進行した。

 ドル円は強含み。4時時点では147.82円と2時時点(147.28円)と比べて54銭程度のドル高水準だった。米株が下げ幅を広げた場面では147円手前まで下押すも、一巡後はユーロ円同様にリスク回避の巻き戻しに。米長期金利の上昇にも後押しされて、一時147.90円台まで水準を切り上げた。

 ユーロドルは上昇一服。4時時点では1.0930ドルと2時時点(1.0925ドル)と比べて0.0005ドル程度のユーロ高水準だった。ウクライナが30日間の停戦という米国案を受け入れる用意があると伝わると、欧州地政学リスクの低下を好感して1.0947ドルまで日通し高値を更新した。もっともその後は、米金利上昇が重しとなり1.0920ドル台まで上値を切り下げた。

 カナダドル(CAD)は対ドルでは1.4395CADまでカナダドル高に振れ、対円で102.60円台まで下値を切り上げた。「カナダ・オンタリオ州のフォード首相は電力価格25%上乗せの一時停止に同意」との報道を受け、米カナダ関係の改善期待がカナダドルの支えとなった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:146.54円 - 148.11円
ユーロドル:1.0830ドル - 1.0947ドル
ユーロ円:158.98円 - 161.79円


(小針)
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