東京外国為替市場概況・10時 ドル円、強含み

 12日の東京外国為替市場でドル円は強含み。10時時点では148.13円とニューヨーク市場の終値(147.78円)と比べて35銭程度のドル高水準だった。148円台に乗せた後に衆院予算委員会の質疑応答で植田日銀総裁が長期金利の上昇について「市場と我々(日銀)の見方に齟齬はない」と発言すると147.90円台に一時押し戻された。ただ、日米株価指数が上昇すると前日高値148.11円を上抜け148.15円まで強含んだ。その後は不安定な動きを見せる日経平均や時間外の米10年債利回りに連れて、148円を挟んで神経質に上下している。

 ユーロドルは小幅安。10時時点では1.0909ドルとニューヨーク市場の終値(1.0919ドル)と比べて0.0010ドル程度のユーロ安水準だった。対円でドル買いが進んだことで1.0906ドルまで小幅に下押し。もっとも、ドイツの財政拡大策成立の進展やウクライナ停戦期待もあり1.09ドル割り込むような勢いはなかった。

 ユーロ円は底堅い。10時時点では161.60円とニューヨーク市場の終値(161.36円)と比べて24銭程度のユーロ高水準だった。9時過ぎにはドル円の上昇に連れて161.69円まで上値を広げ、その後も底堅さを維持している。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:147.68円 - 148.15円
ユーロドル:1.0906ドル - 1.0922ドル
ユーロ円:161.16円 - 161.69円


(松井)
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