今日の株式見通し=軟調か 関税リスクを警戒して米国株は下落

 東京市場は軟調か。米国株は下落。ダウ平均は537ドル安の40813ドルで取引を終えた。EUが米国からのウィスキーに50%の関税を課したことへの報復としてトランプ大統領がEUのアルコール類に200%の関税を課すと表明。貿易摩擦激化懸念から場中に下げ幅を広げる弱い動きとなった。2月の生産者物価指数(PPI)は市場予想を下回り、10年債利回りは低下したものの、相場の下支えにはならなかった。ドル円は足元147円90銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて60円安の36450円、ドル建てが50円高の36560円で取引を終えた。

 米国株安を受けて売りに押されると予想する。関税に関するネガティブなニュースが相次いでおり、週をまたぐリスクも高まっている。きのうの日経平均は一時500円超上昇したところから下落で終えた。米国株は3指数がそろって1%を超える下落となっており、ナスダックの下落率は2%近い。本日はメジャーSQ日で指数の動きは不安定となる可能性がある。買いを急ぐ理由に乏しい中、場中はリスク回避ムードの強い地合いが続くだろう。日経平均の予想レンジは36200円-36900円。
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