19日香港株=反落して始まるか、FRB議長の記者会見控え様子見

 19日の香港市場は反落して始まるか。前日のハンセン指数は3営業日続伸し、終値が2022年2月17日以来およそ3年1カ月ぶりの高値だっただけに、利益確定売りが出やすい。地政学リスクと米政権の政策を巡る不透明感も相場の重荷となりそうだ。イスラエル軍は18日、パレスチナ自治区ガザへの大規模攻撃を再開した。同日にトランプ米大統領とロシアのプーチン大統領がロシアとウクライナの停戦を巡って電話協議し、エネルギー施設やインフラへの攻撃を30日間停止することで合意したが、全面的な停戦には至らなかった。

 また、19日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控え、香港市場は次第に様子見ムードが広がるだろう。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長はこれまで利下げを急ぐ必要がないとの考えを繰り返し表明しており、FOMC後の記者会見が注目される。

 一方、決算発表や業績見通しを受けた個別物色が引き続き活発と予想する。きょうはハンセン指数構成銘柄のホンコン・チャイナガス(00003)、電能実業(00006)、テンセント(00700)、長江インフラ(01038)、安踏体育用品(02020)、中国平安保険(02318)が2024年12月本決算を発表する。

 18日のNY株式相場は主要3指数がそろって3日ぶりに反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型ネット株のアリババ集団(09988)と美団(03690)、中国4大商業銀行の中国建設銀行(00939)が香港終値を下回った半面、英金融大手のHSBC(00005)、スマートフォン大手の小米集団(01810)、新エネルギー車のBYD(01211)が上回って引けた。
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