欧州外国為替市場概況・20時 ユーロドル、弱含み

 20日の欧州外国為替市場でユーロドルは弱含み。20時時点では1.0846ドルと17時時点(1.0879ドル)と比べて0.0033ドル程度のユーロ安水準だった。ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁が欧州議会で「通商を巡る不確実性は高い」「米関税と欧州連合(EU)による対抗措置がユーロ圏経済を下押しする」などの見解を示すなか、欧州株安とともにユーロ売りが強まった。スイスフランが対ドルで下落したことにつれた売りも進み、一時1.0833ドルまで本日安値を更新した。

 スイスフランは売り優勢。スイス国立銀行(中央銀行)はこの日、政策金利を現行の0.50%から0.25%へと引き下げた。金利引き下げは予想通りだったが、声明文で「基調的なインフレ圧力は今後数四半期にわたり徐々に緩和し続けるだろう」「必要に応じて金融政策を調整する」などの見解が示されるとフラン売りが優勢に。対ドルで0.8828フラン、対ユーロで0.9583フランまでフラン安が進んだほか、対円でも168.36円まで値を下げた。

 ドル円は伸び悩み。20時時点では148.60円と17時時点(148.59円)と比べて1銭程度のドル高水準だった。対欧州通貨などでドル買いが進んだ流れに沿って148.70円台まで下値を切り上げたが、欧米株安が進んだ影響で投資家のリスク回避姿勢も強まったため、次第に買いの勢いも後退した。

 ユーロ円は20時時点では161.17円と17時時点(161.66円)と比べて49銭程度のユーロ安水準だった。ユーロドルや株安を手掛かりにした円買い・ユーロ売りが進み、一時160.85円まで下押す場面も見られた。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:148.18円 - 148.87円
ユーロドル:1.0833ドル - 1.0917ドル
ユーロ円:160.85円 - 162.33円

(岩間)
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