ニューヨーク外国為替市場概況・25日 ドル円、4日ぶり反落

 25日のニューヨーク外国為替市場でドル円は4営業日ぶりに反落。終値は149.91円と前営業日NY終値(150.70円)と比べて79銭程度のドル安水準だった。3月米消費者信頼感指数や同月米リッチモンド連銀製造業景気指数、2月米新築住宅販売件数が軒並み予想を下回ると、米長期金利の低下とともに円買い・ドル売りが優勢となった。月末・期末が近づく中、ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに向けた円買いのフローも目立ち、一時149.55円と日通し安値を付けた。
 ただ、売り一巡後は下げ渋る展開に。一目均衡表基準線149.43円や転換線149.18円がサポートとして働くと149.94円付近まで下値を切り上げた。

 ユーロドルは小幅ながら5日続落。終値は1.0791ドルと前営業日NY終値(1.0801ドル)と比べて0.0010ドル程度のユーロ安水準となった。日本時間夕刻に一時1.0777ドルと6日以来の安値を付けたものの、3月独Ifo企業景況感指数が市場予想通りの結果となり、昨年7月以来の高水準を更新したことが分かると買い戻しが優勢に。22時前に一時1.0830ドルと日通し高値を更新した。
 ただ、前日の高値1.0858ドルが目先レジスタンスとして意識されると上値が重くなった。引けにかけては1.0790ドル付近まで押し戻された。

 ユーロ円は3日ぶりに反落。終値は161.78円と前営業日NY終値(162.78円)と比べて1円程度のユーロ安水準。ドル円の下落につれた売りが出ると、1時前に一時161.62円と本日安値を更新した。ロンドン・フィキシングに向けた円買いも目立った。
 ユーロ円以外のクロス円も軟調だった。ポンド円は一時193.64円、豪ドル円は94.34円、NZドル円は85.82円、カナダドル円は104.54円、スイスフラン円は169.71円、メキシコペソ円は7.44円、南アフリカランド円は8.20円まで値を下げた。

本日の参考レンジ
ドル円:149.55円 - 150.94円
ユーロドル:1.0777ドル - 1.0830ドル
ユーロ円:161.62円 - 163.03円

(中村)
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