NYマーケットダイジェスト・25日 株続伸・金利低下・円高

(25日終値)
ドル・円相場:1ドル=149.91円(前営業日比▲0.79円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=161.78円(▲1.00円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0791ドル(▲0.0010ドル)
ダウ工業株30種平均:42587.50ドル(△4.18ドル)
ナスダック総合株価指数:18271.86(△83.27)
10年物米国債利回り:4.31%(▲0.02%)
WTI原油先物5月限:1バレル=69.00ドル(▲0.11ドル)
金先物4月限:1トロイオンス=3025.9ドル(△10.3ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
       <発表値>   <前回発表値>
1月米住宅価格指数
(前月比)   0.2%      0.5%・改
1月米ケース・シラー住宅価格指数
(前年比)   4.7%       4.5%
3月米消費者信頼感指数
        92.9       100.1・改
3月米リッチモンド連銀製造業景気指数
        ▲4         6
2月米新築住宅販売件数
(前月比)   1.8%     ▲6.9%・改
(件数)   67.6万件    66.4万件・改

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は4日ぶりに反落。3月米消費者信頼感指数や同月米リッチモンド連銀製造業景気指数、2月米新築住宅販売件数が軒並み予想を下回ると、米長期金利の低下とともに円買い・ドル売りが優勢となった。月末・期末が近づく中、ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに向けた円買いのフローも目立ち、一時149.55円と日通し安値を付けた。
 ただ、売り一巡後は下げ渋る展開に。一目均衡表基準線149.43円や転換線149.18円がサポートとして働くと149.94円付近まで下値を切り上げた。

・ユーロドルは小幅ながら5日続落。日本時間夕刻に一時1.0777ドルと6日以来の安値を付けたものの、3月独Ifo企業景況感指数が市場予想通りの結果となり、昨年7月以来の高水準を更新したことが分かると買い戻しが優勢に。22時前に一時1.0830ドルと日通し高値を更新した。
 ただ、前日の高値1.0858ドルが目先レジスタンスとして意識されると上値が重くなった。引けにかけては1.0790ドル付近まで押し戻された。

・ユーロ円は3日ぶりに反落。ドル円の下落につれた売りが出ると、1時前に一時161.62円と本日安値を更新した。ロンドン・フィキシングに向けた円買いも目立った。
 ユーロ円以外のクロス円も軟調だった。ポンド円は一時193.64円、豪ドル円は94.34円、NZドル円は85.82円、カナダドル円は104.54円、スイスフラン円は169.71円、メキシコペソ円は7.44円、南アフリカランド円は8.20円まで値を下げた。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は小幅ながら3日続伸。トランプ米大統領が「相互関税」について猶予措置をとる可能性を示唆したことで、投資家の過度な警戒感が和らぎ買いが入った。ただ、米政権の政策を巡る不透明感は根強く、指数は下げに転じる場面もあった。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も3日続伸。米長期金利の低下で高PER(株価収益率)のハイテク株に買いが入った。

・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反発。低調な米経済指標が相次いだことで買いが優勢となった。2年債入札が「堅調」と受け止められたことも相場の支援材料。

・原油先物相場は小幅に反落。石油輸出国機構(OPEC)ほか主要産油国による枠組OPECプラスが4月に続き5月も増産する公算との報道を受けて上値が重かった。時間外取引で上昇した分を吐き出し、小幅ながらマイナスとなった。

・金先物相場は3日ぶりに反発。米金利が低下し、金利が付かない資産である金の相対的な投資妙味の高まりにつながった。ドル軟化も、ドル建て金相場換算値の切り上がりに寄与。米指標が軒並み悪化したことが、安全資産とされる金を買う動きを後押しした面もあった。

(中村)
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