NY為替見通し=ドル円、関税関連のヘッドラインに睨んだ動きが続くか

 先週末にトランプ米大統領の発言を受けてトランプ関税への過度な警戒感が緩み、ドル円は買いが優勢となった。昨日の海外市場では調整の売りに押されるも、本日は再び150円台を回復した。ただ、昨日同様に150円半ば超え水準では売りに押された。もっとも関税の不確実性は払しょくされず、積極的に上値を試す動きにはなりにくいが、円ロングポジションの解消に伴い一時的にドル円の急伸が見られる可能性もあり注意したい。

 本日のNYタイムで予定されているのは2月米耐久財受注程度と、目立つ経済指標の発表はない。引き続きトランプ関税関連のヘッドラインに一喜一憂する相場となりそうだ。関税関連で新たな情報が伝わらなければ、ドル円は昨日同様に150円後半で上値の重さを示し、150円を挟んでの動きが見込まれる。もっとも関税への過度な警戒感が和らいだことや、月末・期末需要に伴うドル買いが強いことを支えに、ドル円は底堅さを維持しそうだが、トランプ米大統領の関税をめぐる不規則発言への警戒感で上値も重い。

 トランプ米政権が4月2日に導入予定の相互関税について、関係者の話として2段階での実施を検討しており、不公正な貿易慣行への制裁関税に向けた調査を開始するのと同時に緊急措置を発動し、暫定的な追加関税を即時適用する計画であると伝わっている。また、4月2日に輸入自動車への関税を発動し、第1次政権で実施した安全保障上の影響調査を再開する可能性があると報じた。

・想定レンジ上限
 ドル円、25日高値150.94円や3日高値151.30円を上値めど。

・想定レンジ下限
 ドル円、25日安値149.55円や24日安値149.02円を下値めど。


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