27日香港株=神経質な展開か、強弱の材料が交錯

 27日の香港市場は強弱の材料が交錯するなか、神経質な展開か。トランプ米大統領は26日、輸入自動車に対して25%の追加関税をかけると発表した。期限を設けず恒久的な措置とする。エンジンなど基幹部品も対象にした。「トランプ関税」が世界経済に及ぼす影響が警戒されそうだ。一方、トランプ氏は中国発動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米国事業について、米企業などによる買収の実現を優先し、規制の再開期限を4月5日から延長する考えを明らかにした。「中国に承認してもらうために関税の引き下げを例として提示するかもしれない」とも言及した。

 ハンセン指数は約3週間ぶりの安値圏で推移しているとあって、値ごろ感を意識した買いが引き続き下値を支えるだろう。決算発表シーズンに入っており、業績や見通しを手掛かりとした売買も引き続き活発だろう。きょうは江西銅業(00358)やCNOOC(00883)などが決算を発表する予定。

 26日のNY市場でダウ平均は4営業日ぶりに反落。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も4営業日ぶりに反落した。エヌビディアなど半導体株が下げた。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、国際金融株のHSBC(00005)が香港終値を上回った半面、大型ネット株の美団(03690)、テンセント(00700)、アリババ集団(09988)が下回って引けた。

(小針)
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