ロンドン為替見通し=トランプ関税を意識した動き続く、ポンドは英小売も注視
本日のロンドン為替市場では、依然としてトランプ関税を意識した動きが続きそうだ。欧州株の動向でリスクセンチメントの強弱を測りながらの取引か。また英経済成長の減速が見込まれるなか、ポンドは2月英小売売上高の結果が注目される。
トランプ米大統領は関税強化策に固執しているが、政権は市場で過度な悲観論が広がるのは避けたいもよう。昨日も米株に売り圧力が強まると、米ホワイトハウス報道官から「関税の数字の一部は予想よりも控えめなものになる」との発言が伝わり、株価指数は下げ幅を縮めた。本日も米国の現物株取引が始まる欧州午後に、何らかのコメントが米国から伝わるかもしれない。
昨日はスポット応当日が月末・四半期末、本邦年度末だったということもあり、通常以上に実需フローが出ていたと思われる。本日も昨日ほどではないにしろ、末に絡んだ売買は想定しておきたい。特にロンドン16時のフィキシングでは荒い値動きになるかもしれず、週末ということもあり持ち高の管理には気を付ける必要があるだろう。
欧州序盤に発表される2月小売売上高は、総じて前回から下振れ予想。特に前月比は総合・自動車除くともにマイナス見込みだ。先日、英国の予算責任局(OBR)が2025年経済成長率見通しを従来2%から1%に引き下げた後でもあり、弱い経済指標にポンドは敏感に反応するのではないか。また同じタイミングで、改定値だが10-12月期国内総生産(GDP)の発表が予定されている。
ほか、ドイツから4月消費者信頼感指数(Gfk調査)や3月雇用統計が発表される。フランスも3月インフレ指標など、スイスから同月KOF景気先行指数、ユーロ圏では同月ユーロ圏経済信頼感指数などが発表予定。
想定レンジ上限
・ユーロドル、21日高値1.0861ドル
・ポンドドル、20日高値1.3015ドル
想定レンジ下限
・ユーロドル、200日移動平均線1.0728ドル
・ポンドドル、27日安値1.2871ドル
(小針)
トランプ米大統領は関税強化策に固執しているが、政権は市場で過度な悲観論が広がるのは避けたいもよう。昨日も米株に売り圧力が強まると、米ホワイトハウス報道官から「関税の数字の一部は予想よりも控えめなものになる」との発言が伝わり、株価指数は下げ幅を縮めた。本日も米国の現物株取引が始まる欧州午後に、何らかのコメントが米国から伝わるかもしれない。
昨日はスポット応当日が月末・四半期末、本邦年度末だったということもあり、通常以上に実需フローが出ていたと思われる。本日も昨日ほどではないにしろ、末に絡んだ売買は想定しておきたい。特にロンドン16時のフィキシングでは荒い値動きになるかもしれず、週末ということもあり持ち高の管理には気を付ける必要があるだろう。
欧州序盤に発表される2月小売売上高は、総じて前回から下振れ予想。特に前月比は総合・自動車除くともにマイナス見込みだ。先日、英国の予算責任局(OBR)が2025年経済成長率見通しを従来2%から1%に引き下げた後でもあり、弱い経済指標にポンドは敏感に反応するのではないか。また同じタイミングで、改定値だが10-12月期国内総生産(GDP)の発表が予定されている。
ほか、ドイツから4月消費者信頼感指数(Gfk調査)や3月雇用統計が発表される。フランスも3月インフレ指標など、スイスから同月KOF景気先行指数、ユーロ圏では同月ユーロ圏経済信頼感指数などが発表予定。
想定レンジ上限
・ユーロドル、21日高値1.0861ドル
・ポンドドル、20日高値1.3015ドル
想定レンジ下限
・ユーロドル、200日移動平均線1.0728ドル
・ポンドドル、27日安値1.2871ドル
(小針)