欧州外国為替市場概況・20時 ドル円、買い戻し一服

 7日の欧州外国為替市場でドル円は買い戻しが一服。20時時点では146.23円と17時時点(145.79円)と比べて44銭程度のドル高水準だった。18時前に146.30円台まで上げたところから一旦145円後半まで下落。もっともその後は、米長期金利が上昇に転じ、大きく売られていた米株先物も下げ幅縮小を受けてドル買い円売り戻しが優勢に。時間外の米10年債利回りが4.01%半ばまで上昇を眺めて、一時146.62円まで値を上げた。しかしながら米長期金利の上昇が一服すると、ドル円も146.10円台まで水準を切り下げている。

 ユーロ円は上値が重い。20時時点では160.25円と17時時点(160.39円)と比べて14銭程度のユーロ安水準だった。欧州株を眺めながら160.95円を戻りの高値に18時半頃に160円を割り込んだ。その後、伊外相が欧州連合(EU)の対米報復関税の発動が4月30日まで延期される可能性を示唆し、貿易戦争への過度な警戒感が後退。リスク回避の巻き戻しが欧州株や債券で進むと、ユーロ円も160.92円付近まで上げ足を速めた。もっとも再び161円手前で伸び悩むと、160円前半まで失速している。

 ユーロドルは弱含み。20時時点では1.0959ドルと17時時点(1.1001ドル)と比べて0.0042ドル程度のユーロ安水準だった。独長期金利が低下基調を強めると、1.0950ドル付近まで下押して東京午後からの上げ幅を吐き出した。独金利の低下幅縮小での戻しも1.0982ドル前後までだった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.82円 - 147.12円
ユーロドル:1.0882ドル - 1.1050ドル
ユーロ円:158.30円 - 161.13円


(小針)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。