ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、軟調

 10日のニューヨーク外国為替市場でドル円は軟調。24時時点では144.66円と22時時点(145.44円)と比べて78銭程度のドル安水準だった。米長期金利が再び低下に転じると全般ドル売りが進行。米中の貿易戦争激化への警戒感が根強い中、ダウ平均が一時1000ドル超下落したことも相場の重しとなり、24時過ぎに144.54円と日通し安値を更新した。
 なお、CNBCは米政府高官の話として「トランプ米政権による対中関税は145%になる」と報じている。

 ユーロドルはしっかり。24時時点では1.1184ドルと22時時点(1.1098ドル)と比べて0.0086ドル程度のユーロ高水準だった。3月米消費者物価指数(CPI)発表直後こそユーロ売り・ドル買いが出たものの、そのあとは次第にユーロ買い・ドル売りが広がった。米長期金利が再び低下に転じたことも相場の支援材料。3日の高値1.1144ドルを上抜けると一時1.1186ドルと昨年9月以来の高値を更新した。

 ユーロ円は強含み。24時時点では161.79円と22時時点(161.42円)と比べて37銭程度のユーロ高水準。ドル円の下落につれた売りが出たものの、ユーロドルの上昇につれた買いが入ると161.82円付近まで値を上げた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.54円 - 147.87円
ユーロドル:1.0943ドル - 1.1186ドル
ユーロ円:160.88円 - 161.92円


(中村)
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