ニューヨーク外国為替市場概況・4時 ドル円、買い強まる

 9日のニューヨーク外国為替市場でドル円は買い強まる。4時時点では147.44円と2時時点(144.91円)と比べて2円53銭程度のドル高水準だった。トランプ米大統領が「報復しない国・地域に90日間の関税一時停止を承認」などと発言したこと受け、貿易戦争の激化懸念が後退してダウ平均が一時2800ドル超上昇して4万ドルの大台を回復するのをながめて全般ドル買いが進むと、昨日高値148.12円を上抜いて148.27円まで上値を広げた。もっとも、急速に買われたこともあり、買いの勢いが一服すると147.40円台まで下押す場面も見られた。

 ユーロドルは下落。4時時点では1.0964ドルと2時時点(1.1020ドル)と比べて0.0056ドル程度のユーロ安水準だった。トランプ米大統領の発言が伝わると1.1060ドル台まで上昇したが一時的となり、その後は全般ドル買いの中で1.0914ドルまで売りに押された。既に欧州連合(EU)が報復関税を発表していたことも重しとなったか。売り一巡後は1.0980ドル台まで戻す場面もあるなど、荒い動きとなった。

 ユーロ円も上昇。4時時点では161.66円と2時時点(159.70円)と比べて1円96銭程度のユーロ高水準だった。ユーロドルの下げに連れて159.50円付近まで下押すも、NY序盤に付けた日通し安値159.48円が目先のサポートとして意識されると下げ渋り。その後はダウ平均の大幅高を受けて162.20円まで上昇して日通し高値を更新した。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.00円 - 148.27円
ユーロドル:1.0914ドル - 1.1095ドル
ユーロ円:159.48円 - 162.20円


(川畑)
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