東京外国為替市場概況・10時 ドル円、下げ幅大幅に拡大

 11日の東京外国為替市場でドル円は下げ幅大幅に拡大。10時時点では143.32円とニューヨーク市場の終値(144.45円)と比べて1円13銭程度のドル安水準だった。時間外で米債が売られるのを確認すると、昨日のNY市場に続いて米トリプル安の展開になった。ドル円は日経平均の大幅反落も重しになり、昨年9月30日以来となる142.89円まで大幅に下げ幅を広げた。

 ユーロドルは急伸。10時時点では1.1310ドルとニューヨーク市場の終値(1.1201ドル)と比べて0.0109ドル程度のユーロ高水準だった。米債・米株がそれぞれ時間外で売られると、ユーロドルも2022年2月以来となる1.1383ドルまで急伸した。また、昨日大幅安になったドルスイスフランは0.8141フランまで下げ幅を広げた。

 ユーロ円は方向感なく乱高下。10時時点では162.10円とニューヨーク市場の終値(161.80円)と比べて30銭程度のユーロ高水準だった。ドル円の売りが強まると161.31円まで下押し、しかしユーロドルが1.13ドル台に乗せストップロスを巻き込み急伸すると162.64円まで上昇した。対円、対ユーロともにドル売りが進んだが、その都度の円とユーロ買いの値幅に連れてユーロ円は方向感なく動いている。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:142.89円 - 144.64円
ユーロドル:1.1191ドル - 1.1383ドル
ユーロ円:161.31円 - 162.64円


(松井)
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