東京外国為替市場概況・15時 ドル円 上値重い

 11日午後の東京外国為替市場でドル円は上値が重い。15時時点では143.59円と12時時点(143.58円)と比べて1銭程度のドル高水準だった。戻りをいったん143.78円近辺にとどめると再び143円割れまで売りに押された。ただ、安値の142.89円近辺で下げ渋ると15時ごろには143.90円台まで持ち直すなど神経質な動きも、依然として上値は重い。トランプ米大統領は上乗せ相互関税の一時停止を決めたものの、トランプ氏の関税政策への市場の不安や失望感は大きく、ドル円の下方向への警戒感は続いている。

 ユーロドルはやや調整売りが優勢。15時時点では1.1283ドルと12時時点(1.1302ドル)と比べて0.0019ドル程度のユーロ安水準だった。昨日から本日午前にかけて大幅上昇した反動で1.1260ドル台に押し戻された。調整が入るも底堅さを維持しており、ドル離れの動きのなかドルに続いて取引量が多いユーロの堅調さが目立っている。

 ユーロ円は15時時点では162.01円と12時時点(162.28円)と比べて27銭程度のユーロ安水準だった。ユーロドルとドル円の動きに挟まれての振幅と方向感に欠ける動きで、162円を挟んで上下した。

 本日これまでの参考レンジ
ドル円:142.89円 - 144.64円
ユーロドル:1.1191ドル - 1.1383ドル
ユーロ円:161.31円 - 162.64円

(金)
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