東京外国為替市場概況・12時 ドル円、下げ渋り

 14日の東京外国為替市場でドル円は下げ渋り。12時時点では142.96円とニューヨーク市場の終値(143.54円)と比べて58銭程度のドル安水準だった。日米間の為替協議に対する思惑などが相場の重しとなっているほか、日経平均株価の上昇幅縮小も円買いを促し、142.25円まで下落幅を拡大。トランプ米大統領から「半導体への関税は遠くない将来に発動」との発言も聞かれた。ただ、前週末安値142.07円が目先のサポートとして意識されたようで下げ止まり、142.90円台と143円回復をうかがうところまで戻した。

 ユーロ円も下げ渋る。12時時点では162.57円とニューヨーク市場の終値(163.03円)と比べて46銭程度のユーロ安水準だった。おおむねドル円の上下をにらんで振幅。162.10円まで下落したものの、162.74円前後へ持ち直した。

 ユーロドルは底堅い動きが続いた。12時時点では1.1371ドルとニューヨーク市場の終値(1.1355ドル)と比べて0.0016ドル程度のユーロ高水準だった。対円でドルが下げ渋るなかでも、時間外取引の米10年債利回りがNY引けの水準を下回って推移していることもあってかユーロ高・ドル安基調が持続。1.1409ドルまで上昇後にやや押し戻されたが、本日高値圏を維持した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:142.25円 - 144.31円
ユーロドル:1.1280ドル - 1.1409ドル
ユーロ円:162.10円 - 163.55円

(関口)
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