ニューヨーク外国為替市場概況・15日 ユーロドル、続落

 15日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは続落。終値は1.1282ドルと前営業日NY終値(1.1351ドル)と比べて0.0069ドル程度のユーロ安水準となった。欧州時間発表の4月独ZEW景況感指数や同月ユーロ圏ZEW景況感指数が大幅に悪化したことを受けて全般ユーロ売りが先行。NYの取引時間帯に入り、「米国と欧州連合(EU)の関税を巡る交渉はほとんど進展していない。米国が提示した対EU関税の大半は撤廃されないだろう」との報道が伝わるとユーロ売りが加速した。前日の安値1.1280ドルを下抜けて一時1.1264ドルまで値を下げた。

 ドル円は4営業日ぶりに反発。終値は143.21円と前営業日NY終値(143.06円)と比べて15銭程度のドル高水準だった。17日から始まる日米貿易協議を前に戻りを売りたい向きも多く、21時30分前には一時142.60円と日通し安値を付けた。
 ただ、対ユーロなどでドル買いが進むと円に対してもドル買いが波及し、取引終了間際には143.28円付近まで持ち直した。4月米ニューヨーク連銀製造業景気指数が予想ほど悪化しなかったことも相場を下支えした。

 ユーロ円は続落。終値は161.57円と前営業日NY終値(162.35円)と比べて78銭程度のユーロ安水準。低調な独・ユーロ圏経済指標を受けて売りが先行。欧米の関税協議が難航しているとの観測報道も相場の重しとなり、3時過ぎに一時161.30円と日通し安値を更新した。

本日の参考レンジ
ドル円:142.60円 - 143.59円
ユーロドル:1.1264ドル - 1.1379ドル
ユーロ円:161.30円 - 162.80円

(中村)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。