NY株見通し-もみ合いか 経済指標は新規失業保険申請件数、3月中古住宅販売件数など

 今晩はもみ合いか。昨日はトランプ米大統領が中国との貿易交渉に、より穏健な姿勢で臨む用意があるとし、現在145%の対中関税が大幅に下がることを示唆したことなどで、米中貿易戦争の激化懸念が後退し、主要3指数がそろって大幅2日続伸した。ダウ平均は一時1189ドル高まで上昇し、419.59ドル高(+1.07%)で。S&P500も一時3.44%高まで上昇後、1.67%高で終了し、ナスダック総合は4.48%高まで上昇後、2.50%高で終了した。週初来ではダウ平均が1.19%高、S&P500が1.76%高、ナスダック総合が2.59%高と3指数がそろって反発ペースとなった。引け後の動きでは予想を上回る第1四半期決算を発表したものの、通期見通しを据え置いたインテルが時間外で約7%下落し、2025年と2026年の業績見通しを取り下げたサウスウェスト航空が時間外で2%超下落した。

 今晩の取引では昨日まで2日続伸したことや、貿易問題で新たな材料待ちの展開となることが予想され、上値の重い展開か。新規失業保険申請件数、3月中古住宅販売件数などの経済指標や寄り前に発表されるメルク、ペプシコ、プロクター&ギャンブルなどの決算発表をにらんでもみ合う展開となりそうだ。

 今晩の米経済指標は新規失業保険申請件数、3月中古住宅販売件数のほか、3月耐久財受注、3月シカゴ連銀全米活動指数、4月カンザスシティー連銀製造業活動指数など。企業決算は寄り前にユニオン・パシフィック、フリーポート・マクモラン、メルク、ペプシコ、ブリストルマイヤーズ、プロクター&ギャンブル、ダウ、ハズブロ、引け後にアルファベット、インテル、ギリアド・サイエンシズなどが発表予定。(執筆:4月24日、14:00)

(山下)
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