東京外国為替市場概況・10時 ドル円、堅調

 25日の東京外国為替市場でドル円は堅調。10時時点では143.06円とニューヨーク市場の終値(142.63円)と比べて43銭程度のドル高水準だった。日米財務相会談で為替に関して具体的な水準についての話し合いがもたれなかったことで、ドル円は堅調に始まった。東京が本格参入する9時が過ぎると買い圧力はさらに増し、日経平均や時間外の米長期金利の上昇などが支えになり143.11円まで上値を広げた。なお、東京都区部の4月CPIは市場予想の3.2%を上回る3.4%となり、一時円買いに反応する場面もあった。

 ユーロドルは弱含み。10時時点では1.1347ドルとニューヨーク市場の終値(1.1390ドル)と比べて0.0043ドル程度のユーロ安水準だった。NY引けにかけて上げ幅を広げた反動や、対円でのドル買いにも連れて10時前には1.1344ドルまで弱含んだ。

 ユーロ円はもみ合い。10時時点では162.35円とニューヨーク市場の終値(162.41円)と比べて6銭程度のユーロ安水準だった。対円、対ユーロともにドル買いが同時進行したこともあり、ユーロ円は162円前半から半ばでのもみ合いに終始している。なお、リスク選好の動きに敏感なオセアニア通貨は、株高の影響で対円では強含み、豪ドル円は91.64円、NZドル円は85.69円までじり高。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:142.59円 - 143.11円
ユーロドル:1.1344ドル - 1.1394ドル
ユーロ円:162.32円 - 162.62円


(松井)
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