東京外国為替市場概況・8時 ドル円、小高い

 25日の東京外国為替市場でドル円は小高い。8時時点では142.71円とニューヨーク市場の終値(142.63円)と比べて8銭程度のドル高水準だった。日米財務相会談後、加藤財務相は「為替レートは市場で決定されることなど日米で再確認」「米国から為替水準や目標に関する言及は全くなかった」などと述べた。市場で懸念されていた円安是正などの強い圧力が米国側から伝わらなかったこともあり、7時過ぎには142.79円まで上昇。もっとも、前日NY時間高値の142.83円手前では買いも一服しており、積極的に上値を試す展開にはなっていない。
 なお、本日は週末の5・10日(ゴトー日)とあって仲値に向けた本邦実需勢の動向が注目されるほか、8時30分に予定されている4月東京都区部消費者物価指数(CPI)にも注意が必要となる。

 ユーロ円も小高い。8時時点では162.51円とニューヨーク市場の終値(162.41円)と比べて10銭程度のユーロ高水準だった。ドル円と同様に買い先行となり、昨日高値の162.50円を上抜けて162.60円まで値を上げた。目先は21日につけた今週高値の162.67円がレジスタンスとして意識されるか確認しておきたい。

 ユーロドルは小動き。8時時点では1.1386ドルとニューヨーク市場の終値(1.1390ドル)と比べて0.0004ドル程度のユーロ安水準となった。前日終値を挟んだレンジ内で動意を欠いた。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:142.59円 - 142.79円
ユーロドル:1.1384ドル - 1.1394ドル
ユーロ円:162.32円 - 162.60円

(岩間)
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