欧州マーケットダイジェスト・1日 英株14日続伸・円安・ドル高

(1日終値:2日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=145.54円(1日15時時点比△1.49円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=164.21円(△1.42円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1282ドル(▲0.0017ドル)
FTSE100種総合株価指数:8496.80(前営業日比△1.95)
ドイツ株式指数(DAX):休場
10年物英国債利回り:4.481%(△0.040%)
10年物独国債利回り:休場

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
3月スイス小売売上高 (前年同月比)
          2.2%       1.2%・改
4月英製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値
          45.4         44.0
3月英消費者信用残高
       9億ポンド   13億ポンド・改
3月英マネーサプライM4
(前月比)   0.3%       0.2%
(前年比)   3.4%       3.9%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円はしっかり。ドイツやフランスなど欧州各国がレーバーデーで休場となる中、しばらくは144円台前半でのもみ合いが続いた。ただ、NYの取引時間帯に入ると上値を試す展開に。日銀金融政策決定会合の結果や植田和男日銀総裁の記者会見の内容を受けて、日銀が追加利上げに慎重との見方が広がる中、全般円売りが出やすい地合いとなった。4月米ISM製造業景況指数が48.7と予想の48.0を上回るとドル買いも活発化し、一時145.73円と4月10日以来の高値を付けた。ダウ平均が一時430ドル超上昇するなど、米国株相場が堅調に推移していることも相場の支援材料。
 なお、ナイト・セッションの日経平均先物は大証終値比520円高の3万7070円まで上昇した。

・ユーロドルは上値が重かった。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.11%台まで低下するとユーロ買い・ドル売りが先行。一時1.1341ドルと日通し高値を付けた。ただ、買い一巡後は徐々に弱含んだ。予想を上回る米ISM製造業景況指数をきっかけに全般ドル買いが進行すると一時1.1266ドルと日通し安値を更新した。米10年債利回りが4.23%台まで上昇したことも相場の重し。
 ハセット米国家経済会議(NEC)委員長はこの日、「関税に関する何らかのニュースが本日中にあるだろう」と述べたほか、「中国との通商交渉は順調に進んでいる」などと発言。米国と貿易相手との関税を巡る交渉が進展するとの期待もドル買いを誘った。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時100.38まで上昇した。

・ユーロ円は堅調。日銀の早期利上げ観測の後退を背景に全般円売りが進行。関税を巡る交渉の進展期待や予想を上回る米指標などを受けて、日米株価指数が上昇したことも相場の押し上げ要因。3時過ぎには一時164.34円と本日高値を更新した。
 ユーロ円以外のクロス円も堅調だった。ポンド円は一時193.37円、豪ドル円は92.89円、NZドル円は85.98円、カナダドル円は105.19円、南アフリカランド円は7.85円、メキシコペソ円は7.43円まで値を上げた。

・ロンドン株式相場は小幅ながら14日続伸。ロールス・ロイス・ホールディングスなど好業績を発表した銘柄を中心に買いが入った。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株も値上がりした。ただ、足もとで相場上昇が続いているだけに、短期的な過熱感から利益確定目的の売りが出ると下げに転じる場面もあった。

・フランクフルト株式相場はレーバーデーのため休場となった。

・欧州債券相場で英国債は下落した。

(中村)
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