NY株見通し-米中貿易交渉進展期待で堅調か 雇用統計に注目

 今晩は米中貿易交渉進展期待で堅調か。昨日は好決算を発表したマイクロソフトとメタ・プラットフォームズが大幅に上昇し、AIラリーが復活。ナスダック総合が一時2.73%高まで上昇後、1.52%高で終了し、S&P500が0.63%高、ダウ平均が83.6ドル高(+0.21%)とともに8営業日続伸した。引け後の動きでは、アップルが時間外で約4%下落。1-3月期決算で、投資家が注目するサービス収入が予想を下回ったことや、関税の影響で9億ドルのコスト増を見込むとしたことが嫌気された。アマゾン・ドット・コムも当四半期の営業利益見通しが予想を下回り、株価は時間外で3%超下落した。

 今晩の取引ではアップルやアマゾンの下落が見込まれることが相場の重しとなることが懸念されるものの、アジア時間で中国が、米国が求める関税交渉について「評価中」と表明したことで米中貿易協議の進展期待が相場の支援となりそうだ。経済指標では4月雇用統計が注目される。非農業部門雇用者数(NFP)の市場予想は13.0万人増と、前月分の22.8万人増から減少が予想されており、失業率は4.2%と前月から横ばいが見込まれている。弱い雇用統計は利下げ期待を高める可能性があるものの、景気後退懸念が強まることも予想され、結果や市場の反応に要注目となる。

 今晩の米経済指標は4月雇用統計のほか、3月耐久財受注改定値、3月製造業新規受注など。企業決算は寄り前にデュポン、シェブロン、エクソン・モービルなどが発表予定。(執筆:5月2日、14:00)
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