東京外国為替市場概況・12時 ドル円、もみ合い

 7日の東京外国為替市場でドル円はもみ合い。12時時点では143.12円とニューヨーク市場の終値(142.45円)と比べて67銭程度のドル高水準だった。8時過ぎにつけた143.31円を上値とした失速は142.75円前後までにとどまり、143円台へ戻す動きに。ただ、上値を広げるような勢いは感じにくい。NYタイムに米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えた様子見ムードが早々に出始めている可能性もあるが、米中貿易交渉の行方や中国の流動性拡大策の影響を見定めたいとの見方もあるか。

 ユーロ円ももみ合い。12時時点では162.31円とニューヨーク市場の終値(161.98円)と比べて33銭程度のユーロ高水準だった。ドル円同様に下押しを162円近辺と一定にとどめ、162円前半で推移。昨日終値付近で動意を鈍らせている日経平均株価の推移もクロス円の方向感を抑えているもよう。

 米中両国が今週10・11日に貿易協議に向けて会談を行うと報じられ、朝方にはオフショア市場でドル/人民元(CNH)は一時7.1892元、CNH円は19.92円までCNH高が進んだ。しかし潘・中国人民銀行(PBOC)総裁が政策金利と預金準備率を引き下げると発言したこともあって、それぞれ7.22元台、19.80円近辺までCNHがやや売り戻された。

 ユーロドルは12時時点では1.1341ドルとニューヨーク市場の終値(1.1370ドル)と比べて0.0029ドル程度のユーロ安水準だった。円相場や人民元などやや目立っていたアジア通貨の動意も落ち着くなか、ユーロドルは1.13ドル前半への下押しを挟みつつも同半ばへ緩やかに戻す動きながら、明確な方向感はない。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:142.42円 - 143.31円
ユーロドル:1.1326ドル - 1.1375ドル
ユーロ円:161.94円 - 162.49円

(関口)
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