8日香港株=上値が重いか、米中閣僚の貿易交渉開始を前に様子見

 8日の香港市場は上値の重い展開か。米国と中国が週内に開始する閣僚級の貿易交渉を前に、様子見気分が強いと予想する。中国外交部は7日、米国との経済・貿易協議を担当する何立峰副首相が9-12日にスイスを訪問し、ベッセント米財務長官と会談すると発表した。一方、ベッセント氏は7日の米議会下院の金融サービス委員会で、交渉開始は10日と明らかにした上で「土曜に始まるのであって、進展したのではない」と述べた。

 また、週末にかけて発表される中国の経済指標を見極めたい投資家が積極的な売買を手控え、相場の重荷となる展開があり得る。きょうは中国の税関総署が2025年4月の貿易統計を発表する。10日には中国国家統計局が4月の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)を発表する予定。

 7日のNY株式相場はダウ平均など主要3指数がそろって3日ぶりに反発した。米連邦公開市場委員会(FOMC)やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見がおおむね予想通りの内容だったと受け止められ、買い安心感につながった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)、大型ネット株のテンセント(00700)、美団(03690)、アリババ集団(09988)が香港終値を下回って引けた。
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