ロンドン為替見通し=ポンド、4月の英物価データに注目

 ポンドは4月の英物価データに注目。4月消費者物価指数(CPI)は前年比で3月の+2.6%から+3.3%程度に、同コアは3月の+3.4%から+3.6%程度に伸びが加速すると見込まれている。3月CPIは3カ月ぶりの低水準となったが、4月からガス、電気、水道料金など公共料金が値上がりし、雇用主に対する増税でインフレ率が3%台半ばに上昇することが織り込まれている。

 イングランド銀行(英中銀、BOE)は今月の8日に政策金利を4.50%から4.25%に引き下げた。今年に入って2度目の利下げとなった。BOEは4月以降第3四半期までインフレ率は3.5%に上昇し、その後は低下すると見込んでいる。ただ、トランプ関税と通商政策の不確実性は世界経済への新たなリスクとなり、関税が世界の経済活動を抑制する方向に働くとし、英国ではインフレ率を押し下げる可能性が高いとしているが、不確実性が高まり成長に対するリスクは「やや下向き」である一方で、インフレに対するリスクは「両方向」との認識も示した。

 BOEの5月会合後、次回6月会合での追加利下げ観測は後退している。4月CPIの結果が6月会合での政策思惑につながる可能性はある。ポンドドルは4月下旬に2022年2月以来の高値となる1.3444ドルまで上昇した後に買いが一巡するも、下押しを1.31ドル台にとどめると1.34ドル台に切り返している。トランプ関税の不確実性による市場の混乱が続いており、全般ドルの上値が重く上方向への動きが再燃する可能性が高まっている。

・想定レンジ上限
 ポンドドルは4月28・29日の高値1.3444ドル、心理的節目の1.3500ドルを上抜けると2022年2月24日高値1.3550ドルが視野に。ポンド円は日足一目均衡表・転換線194.38円や節目の195.00円。

・想定レンジ下限
 ポンドドルは21日移動平均線1.3315ドルや19日安値1.3245ドル。ポンド円は21日移動平均線192.53円や日足一目均衡表・基準線191.94円。

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