欧州外国為替市場概況・22時 ドル円、売り一服

 2日の欧州外国為替市場でドル円は売り一服。22時時点では142.83円と20時時点(142.80円)と比べて3銭程度のドル高水準だった。米中貿易摩擦が再燃する可能性が高まりつつあること、鉄鋼・アルミ関税の50%への引き上げへの警戒感などで、ミニトリプル安の様相を呈しながら、一時142.63円まで下値を広げた。しかし、トランプ米大統領はこれまでトリプル安が深刻化した場合、発言を撤回する傾向にあることや、ダウ先物が下げ幅を縮小したことなどから売りは一服となり、142.89円前後まで持ち直した。

 ユーロドルは小高い。22時時点では1.1418ドルと20時時点(1.1415ドル)と比べて0.0003ドル程度のユーロ高水準だった。トリプル安の流れを受けて、1.1429ドル近辺まで強含みに推移したものの、上値は限定的だった。
 
 ユーロ円は22時時点では163.08円と20時時点(163.02円)と比べて6銭程度のユーロ高水準だった。米中貿易摩擦が再燃する可能性が高まりつつあることで、一時162.84円までレンジ下限を広げた。しかし、ダウ先物が下げ幅を縮小したことで、163.17円付近まで持ち直した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:142.63円 - 144.17円
ユーロドル:1.1341ドル - 1.1437ドル
ユーロ円:162.84円 - 163.62円

(山下)
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