NY為替見通し=米5月PMIやISM指数を見極めパウエルFRB議長の講演に要注目か
本日のNY為替市場のドル円は、トランプ米大統領の突発的な発言に警戒しつつ、5月米製造業PMI改定値や5月米ISM製造業景気指数を見極めつつ、パウエルFRB議長の講演に注目する展開が予想される。
先週末、トランプ米大統領は中国が関税を巡る休戦合意に違反したと非難し、中国商務省は本日、貿易を巡る最近のコンセンサスに米国が違反したと非難しており、ジュネーブで締結された米中貿易協定が破棄されそうな状況となっている。
第1次トランプ米政権でも、当初は米中貿易協定が締結されたものの、米国が破棄して、米中貿易戦争が勃発しており、今回も同様の展開になる可能性に警戒しておきたい。
また、トランプ米大統領は、鉄鋼・アルミニウム製品の関税率を25%から50%に倍増するとも述べており、ウォール街で揶揄されているトランプ米大統領の朝令暮改「TACO(タコ)」(Trump Always Chickens Outトランプはいつもおじけづく)なのか否かを見極めていくことになる。
先週、トランプ米大統領が対EU50%関税の延期を発表した後、鉄鋼を含めた複数の分野で協力する可能性を協議することが報じられていた。
今回のトランプ米大統領の50%関税発言に対するEUの報復措置などには警戒しておきたい。
5月米製造業PMI改定値は52.2と予想され、5月米ISM製造業景気指数は49.3と予想されており、今週末に発表される米5月雇用統計に向けて、パウエルFRB議長、ローガン米ダラス連銀総裁、グールズビー米シカゴ連銀総裁の講演で利下げ時期への言及に注目していくことになる。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目処(めど)は、144.44円(5/30高値)
・想定レンジ下限
ドル円の下値目処(めど)は、142.12円 (5/27 安値)
(山下)
先週末、トランプ米大統領は中国が関税を巡る休戦合意に違反したと非難し、中国商務省は本日、貿易を巡る最近のコンセンサスに米国が違反したと非難しており、ジュネーブで締結された米中貿易協定が破棄されそうな状況となっている。
第1次トランプ米政権でも、当初は米中貿易協定が締結されたものの、米国が破棄して、米中貿易戦争が勃発しており、今回も同様の展開になる可能性に警戒しておきたい。
また、トランプ米大統領は、鉄鋼・アルミニウム製品の関税率を25%から50%に倍増するとも述べており、ウォール街で揶揄されているトランプ米大統領の朝令暮改「TACO(タコ)」(Trump Always Chickens Outトランプはいつもおじけづく)なのか否かを見極めていくことになる。
先週、トランプ米大統領が対EU50%関税の延期を発表した後、鉄鋼を含めた複数の分野で協力する可能性を協議することが報じられていた。
今回のトランプ米大統領の50%関税発言に対するEUの報復措置などには警戒しておきたい。
5月米製造業PMI改定値は52.2と予想され、5月米ISM製造業景気指数は49.3と予想されており、今週末に発表される米5月雇用統計に向けて、パウエルFRB議長、ローガン米ダラス連銀総裁、グールズビー米シカゴ連銀総裁の講演で利下げ時期への言及に注目していくことになる。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目処(めど)は、144.44円(5/30高値)
・想定レンジ下限
ドル円の下値目処(めど)は、142.12円 (5/27 安値)
(山下)