ニューヨーク外国為替市場概況・18日 ユーロドル、続伸

 18日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは続伸。終値は1.0143ドルと前営業日NY終値(1.0080ドル)と比べて0.0063ドル程度のユーロ高水準だった。7月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数が55と予想の66を大きく下回ったことが分かると、市場で台頭していた来週26-27日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での1%利上げ観測がさらに後退し、ドル売りを促した。24時前に一時1.0201ドルと日通し高値を更新した。
 ただ、NY午後に入ると米国株の失速に伴うリスク・オフのユーロ売り・ドル買いが出て、一時1.0141ドル付近まで下押しした。ロシア国営企業のガスプロムが欧州顧客に対し、異常な状況下にあるためガス供給を保証することができないと通告。欧州エネルギー供給への不安が高まる中、積極的にユーロを買いづらい面もあった。

 ドル円は続落。終値は138.14円と前営業日NY終値(138.57円)と比べて43銭程度のドル安水準だった。米10年債利回りが3.01%台まで上昇したことなどをながめ円売り・ドル買いが先行すると、22時過ぎに一時138.44円付近まで値を上げた。
 ただ、週明け早朝取引で付けた日通し高値138.63円には届かず。米連邦準備理事会(FRB)の急激な利上げ観測が後退する中、全般ドル売りが出ると24時前に137.97円付近まで押し戻された。この日発表された米住宅指標が予想を下回ったことも相場の重し。
 もっとも、20-21日の日銀金融政策決定会合では大規模な金融緩和策の維持が見込まれており、下押しも限定的だった。

 ユーロ円は4日続伸。終値は140.12円と前営業日NY終値(139.63円)と比べて49銭程度のユーロ高水準。欧州株相場の上昇を背景に投資家のリスク志向が改善すると円売り・ユーロ買いが先行。24時前に一時140.80円と日通し高値を更新した。ただ、高く始まった米国株が下げに転じると140.00円付近まで押し戻された。

本日の参考レンジ
ドル円:137.89円 - 138.63円
ユーロドル:1.0064ドル - 1.0201ドル
ユーロ円:139.38円 - 140.80円

(中村)
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