欧州マーケットダイジェスト・19日 株高・金利上昇・ユーロ高・ポンド高
(19日終値:20日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=138.16円(19日15時時点比△0.17円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=141.41円(△1.39円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0235ドル(△0.0088ドル)
FTSE100種総合株価指数:7296.28(前営業日比△73.04)
ドイツ株式指数(DAX):13308.41(△348.60)
10年物英国債利回り:2.180%(△0.023%)
10年物独国債利回り:1.277%(△0.062%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
6月英雇用統計
失業率 3.9% 4.0%
失業保険申請件数 ▲2.00万件 ▲3.47万件・改
3-5月英失業率(ILO方式) 3.8% 3.8%
6月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値
前年比 8.6% 8.6%
6月ユーロ圏HICPコア改定値
前年比 3.7% 3.7%
5月ユーロ圏建設支出
前月比 0.4% ▲1.0%・改
前年比 2.9% 2.8%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは底堅い。欧州中央銀行(ECB)関係者の話として「今週の理事会では0.25%か0.50%の利上げが適切かを検討」「0.50%の利上げをより真剣に検討」との報道が伝わると、ユーロ買いが先行。欧州株相場の上昇を受けて、投資家のリスク志向改善を意識したユーロ買い・ドル売りも入り、一時1.0269ドルと日通し高値を更新した。
その後、1.0225ドル付近まで下げる場面もあったが、ロシアと欧州を結ぶ主要ガスパイプライン「ノルドストリーム1」について、「定期メンテナンスが終了する21日にガス供給が再開される見通し」との一部報道が伝わったことも投資家心理の改善につながり、下押しは限定的となった。
・ポンドは堅調。ベイリー英中銀(BOE)総裁が「8月の0.50%の利上げを検討中」「量的引き締め(QT)について、初年度に500-1000億ポンドの規模を検討」などと発言するとポンド買いで反応。ポンドドルは一時1.2045ドルと8日以来の高値を付けたほか、ポンド円は165.98円と本日高値を更新した。
・ドル円は下値が堅かった。20-21日の日銀金融政策決定会合や26-27日の米連邦公開市場委員会(FOMC)など、重要な金融イベントを控えて持ち高調整目的の売りが出た。21時前に一時137.38円と日通し安値を付けた。
ただ、売り一巡後はじりじりと買い戻しが進んだ。米10年債利回りが3.03%台まで上昇したことなどが相場の支援材料となり、一時138.17円付近まで値を上げた。一目均衡表転換線が位置する137.37円がサポートとして意識された面もあった。
・ユーロ円は堅調。独DAXが2.7%超急伸し、ダウ平均が700ドル近く上昇すると、投資家のリスク志向が改善し円売り・ユーロ買いが優勢となった。3時前に一時141.45円と日通し高値を更新した。
・ロンドン株式相場は3日続伸。売り先行後で始まったものの、時間外の米株価指数先物が堅調に推移していることが好感されて買いが広がった。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が買われたほか、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株の上昇が目立った。ロイズ・バンキングやバークレイズなど金融株も堅調だった。
・フランクフルト株式相場は大幅に3日続伸。ロシアとドイツをつなぐ天然ガスの主要パイプライン「ノルドストリーム1」を巡り、「定期検査後、予定通り運転を再開する見通し」と報じられると、エネルギー供給不安が和らぎ投資家心理が上向いた。個別ではアディダス(6.50%高)やコベストロ(5.81%高)、バイエル(4.76%高)などの上昇が目立ち、全40銘柄が値上がりした。
・欧州債券相場は下落。株高を受けた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=138.16円(19日15時時点比△0.17円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=141.41円(△1.39円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0235ドル(△0.0088ドル)
FTSE100種総合株価指数:7296.28(前営業日比△73.04)
ドイツ株式指数(DAX):13308.41(△348.60)
10年物英国債利回り:2.180%(△0.023%)
10年物独国債利回り:1.277%(△0.062%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
6月英雇用統計
失業率 3.9% 4.0%
失業保険申請件数 ▲2.00万件 ▲3.47万件・改
3-5月英失業率(ILO方式) 3.8% 3.8%
6月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値
前年比 8.6% 8.6%
6月ユーロ圏HICPコア改定値
前年比 3.7% 3.7%
5月ユーロ圏建設支出
前月比 0.4% ▲1.0%・改
前年比 2.9% 2.8%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは底堅い。欧州中央銀行(ECB)関係者の話として「今週の理事会では0.25%か0.50%の利上げが適切かを検討」「0.50%の利上げをより真剣に検討」との報道が伝わると、ユーロ買いが先行。欧州株相場の上昇を受けて、投資家のリスク志向改善を意識したユーロ買い・ドル売りも入り、一時1.0269ドルと日通し高値を更新した。
その後、1.0225ドル付近まで下げる場面もあったが、ロシアと欧州を結ぶ主要ガスパイプライン「ノルドストリーム1」について、「定期メンテナンスが終了する21日にガス供給が再開される見通し」との一部報道が伝わったことも投資家心理の改善につながり、下押しは限定的となった。
・ポンドは堅調。ベイリー英中銀(BOE)総裁が「8月の0.50%の利上げを検討中」「量的引き締め(QT)について、初年度に500-1000億ポンドの規模を検討」などと発言するとポンド買いで反応。ポンドドルは一時1.2045ドルと8日以来の高値を付けたほか、ポンド円は165.98円と本日高値を更新した。
・ドル円は下値が堅かった。20-21日の日銀金融政策決定会合や26-27日の米連邦公開市場委員会(FOMC)など、重要な金融イベントを控えて持ち高調整目的の売りが出た。21時前に一時137.38円と日通し安値を付けた。
ただ、売り一巡後はじりじりと買い戻しが進んだ。米10年債利回りが3.03%台まで上昇したことなどが相場の支援材料となり、一時138.17円付近まで値を上げた。一目均衡表転換線が位置する137.37円がサポートとして意識された面もあった。
・ユーロ円は堅調。独DAXが2.7%超急伸し、ダウ平均が700ドル近く上昇すると、投資家のリスク志向が改善し円売り・ユーロ買いが優勢となった。3時前に一時141.45円と日通し高値を更新した。
・ロンドン株式相場は3日続伸。売り先行後で始まったものの、時間外の米株価指数先物が堅調に推移していることが好感されて買いが広がった。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が買われたほか、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株の上昇が目立った。ロイズ・バンキングやバークレイズなど金融株も堅調だった。
・フランクフルト株式相場は大幅に3日続伸。ロシアとドイツをつなぐ天然ガスの主要パイプライン「ノルドストリーム1」を巡り、「定期検査後、予定通り運転を再開する見通し」と報じられると、エネルギー供給不安が和らぎ投資家心理が上向いた。個別ではアディダス(6.50%高)やコベストロ(5.81%高)、バイエル(4.76%高)などの上昇が目立ち、全40銘柄が値上がりした。
・欧州債券相場は下落。株高を受けた。
(中村)