欧州マーケットダイジェスト・18日 株高・金利上昇・ドル安・ポンド高

(18日終値:19日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=138.08円(18日15時時点比▲0.20円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=140.21円(△0.71円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0154ドル(△0.0066ドル)
FTSE100種総合株価指数:7223.24(前営業日比△64.23)
ドイツ株式指数(DAX):12959.81(△95.09)
10年物英国債利回り:2.157%(△0.066%)
10年物独国債利回り:1.215%(△0.082%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
特になし

(各市場の動き)
・ユーロドルは底堅い。ポンドドルの上昇をきっかけにユーロ買い・ドル売りが先行。欧州株相場の上昇に伴うリスク・オンのユーロ買い・ドル売りも出た。
 NY市場に入ると、7月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数が55と予想の66を大きく下回ったことが明らかに。市場で台頭していた来週26-27日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での1%利上げ観測がさらに後退し、ドル売りを促した。24時前に一時1.0201ドルと日通し高値を更新した。

・ポンドは堅調。サンダース英金融政策委員会(MPC)委員が「比較的早期の引き締めが望ましい」と発言すると、全般ポンド買いが先行。ポンドドルは一時1.2033ドルと11日以来約1週間ぶりの高値を付けたほか、ポンド円は166.10円と6月29日以来の高値を更新した。

・ドル円は138円台前半を中心にもみ合いの展開となった。17時過ぎに一時137.89円と日通し安値を付けたものの、22時過ぎには138.44円付近まで値を上げた。ただ、週明け早朝取引で付けた138.63円には届かず。24時前には137.97円付近まで押し戻された。
 ミシガン大が前週末に発表した消費者の期待インフレ率が予想を下回ったことを受けて、米連邦準備理事会(FRB)の急激な利上げ観測が後退する中、全般ドル売りが出やすい地合いとなった。この日発表された米住宅指標が予想を下回ったことも相場の重し。
 半面、20-21日の日銀金融政策決定会合では大規模な金融緩和策の維持が見込まれる中、円売りが出やすい面もあり、ドル円相場は大きな方向感が出なかった。

・ユーロ円は堅調。欧州株相場の上昇を背景に投資家のリスク志向が改善すると円売り・ユーロ買いが優勢となった。24時前に一時140.80円と日通し高値を更新した。

・ロンドン株式相場は続伸。中国の不動産市場の不安が和らぎ、中国株が上昇すると英株にも買いが先行。商品相場や時間外のダウ先物の上昇も投資家心理の改善につながり、買いを誘った。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株の上昇が目立ったほか、BPやシェルなどエネルギー株に買いが集まった。HSBCやバークレイズなど金融株も堅調だった。

・フランクフルト株式相場は続伸。中国の不動産市場の不安が和らぎ、中国株が上昇すると独株にも買いが先行。時間外のダウ先物の上昇も相場の支援材料となった。個別ではザランド(5.14%高)やコンチネンタル(3.49%高)、ドイツ銀行(3.49%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は下落。株高を受けた。

(中村)
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