ニューヨーク外国為替市場概況・27日 ドル円、3日ぶり反落

 27日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3営業日ぶりに反落。終値は136.57円と前営業日NY終値(136.91円)と比べて34銭程度のドル安水準だった。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を前に持ち高調整のドル買いが進んだため、じりじりと値を上げた。低下していた米2年債利回りが一転上昇したことも支えとなり、1時30分過ぎには137.43円まで値を上げた。
 注目のFOMCは市場の予想通りFFレート誘導目標2.25-2.50%に引き上げ、声明では「最近の消費と生産の指標は軟化している」との文言が追加された一方で、雇用は堅調に推移し、インフレに対応するために断続的な利上げが必要であるとの見解が示された。声明発表後は米金利に振らされながらも137円を挟んで方向感を欠いた。
 ただ、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見が始まると荒い値動きに。冒頭でインフレ抑制を強調すると、米金利の上昇とともにドル円は一時137.46円と本日高値を付けた。ただ、「いずれ利上げペースを緩めるのが適切になる可能性が高い」と述べ、「利上げのペースはデータ次第」とし、利上げについて慎重な姿勢を示すと米中長期金利の急低下とともにドル円は反落。一時136.33円まで売り込まれた。

 ユーロドルは反発。終値は1.0200ドルと前営業日NY終値(1.0117ドル)と比べて0.0083ドル程度のユーロ高水準だった。FOMCの結果公表を控えてドル高が進むと一時1.0097ドルまで下落する場面があった。ただ、パウエルFRB議長から今後の利上げ幅についての明確な言及はなく、会合ごとに経済データを鑑みながら判断するという慎重な姿勢が示されると一転上昇。一時1.0221ドルまで買い上げられた。

 ユーロ円は反発。終値は139.31円と前営業日NY終値(138.51円)と比べて80銭程度のユーロ高水準だった。138円台後半を中心に方向感を欠いていたが、FRB議長の発言で米国株が大幅に上昇し、ユーロドルが反発したことにつれて139.51円まで値を上げた。

本日これまでの参考レンジ 
ドル円:136.33円 - 137.46円
ユーロドル:1.0097ドル - 1.0221ドル
ユーロ円:138.44円 - 139.51円


(越後)
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