ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、戻り鈍い

 1日のニューヨーク外国為替市場でドル円は戻りが鈍い。24時時点では131.81円と22時時点(132.06円)と比べて25銭程度のドル安水準だった。7月米ISM製造業景気指数が52.8と予想の52.0を上回ったことが分かると、132.39円付近まで買い戻されたものの、戻りは限定的だった。米景気減速への懸念や台湾情勢への警戒感から円買い・ドル売りが入りやすい地合いだ。24時前に一時131.73円と日通し安値を付けた。
 複数の米台メディアは「ペロシ米下院議長は台湾を訪問する見通し」と報じた。一方、中国政府は「ペロシ氏が台訪すれば必ずや強力な対抗措置をとる。軍も決して黙って見ていない」と述べ、軍事行動も辞さない構えを見せた。
 なお、ペロシ氏は現地時間2日夜に台湾入りし、3日に立法院(国会)を訪れて、議員らと会合するもよう。ただ、米台は予定が直前に変更になる可能性に引き続き備えているという。

 ユーロドルはしっかり。24時時点では1.0271ドルと22時時点(1.0236ドル)と比べて0.0035ドル程度のユーロ高水準だった。米10年債利回りが2.58%台まで低下したことで全般ドル売りが優勢になると、一時1.0275ドルと日通し高値を更新した。

 ユーロ円は24時時点では135.40円と22時時点(135.17円)と比べて23銭程度のユーロ高水準。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は方向感が出なかった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:131.73円 - 133.56円
ユーロドル:1.0205ドル - 1.0275ドル
ユーロ円:135.01円 - 136.34円


(中村)
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