東京外国為替市場概況・15時 ドル円、荒い値動き

 3日午後の東京外国為替市場でドル円は荒い値動き。15時時点では133.22円と12時時点(133.13円)と比べて9銭程度のドル高水準だった。台湾を巡る地政学リスクの高まりを背景に仕掛け的なドル売り円買いが一時強まった。台湾国防部の発表「中国軍の演習、台湾領内に侵入」「領土主権を侵す行動に対抗措置を講じる」が伝わった辺りから下げ足を速め、132.29円まで日通し安値を更新した。もっとも一巡後に買い戻しに転じると133円台を回復。15時前には133.20円台まで持ち直すなど、値幅を伴った動きが続いた。

 ユーロ円は下値が堅い。15時時点では135.55円と12時時点(135.54円)と比べて1銭程度のユーロ高水準だった。ドル円が下値を試したタイミングで135円を割り込み、134.84円まで売られた。しかしながら日本株や中国株、時間外の米株先物は底堅く、為替のリスク回避的な動きは長続きせず。ドル円の反発につれて、135.50円台まで買い戻された。

 ユーロドルは15時時点では1.0175ドルと12時時点(1.0180ドル)と比べて0.0005ドル程度のユーロ安水準だった。ドルが対円で売り込まれた影響を受け、1.0194ドルまでユーロ高ドル安に振れた。その後ドル円が大きく反発すると、対ユーロでも1.0170ドル台までドルが買い戻された。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:132.29円 - 133.90円
ユーロドル:1.0150ドル - 1.0194ドル
ユーロ円:134.84円 - 136.00円


(小針)
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