NY為替見通し=ドル円、売り優勢も下押しは限定か

 欧州タイムに入り、時間外の米長期金利とダウ先物が低下幅を拡大する動きとなったことが重しとなり、ドル円は136.70円まで安値を更新した。

 本日はNYタイムで主な経済指標や注目のイベントは予定されておらず、ドル円は引き続き米株や米長期金利を眺めながらの動きが見込まれる。ドル円は先週の大幅上昇の反動で調整の売りが入る可能性はあるが、基本的には26日のジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演待ちとなるなか、市場ではFRB当局者らがジャクソンホールでタカ派的なスタンスをあらためて示すとの見方が強く、ドル円の下押しは限られそうだ。パウエルFRB議長はジャクソンホール会議での講演で、インフレが和らぐ兆しが表れるなかでも一段の引き締めにコミットする姿勢を改めて表明し、インフレ動向を読み違えた昨年とは全く異なる発言内容になるとの見方が強い。

 先週の米経済データは強弱まちまちと、期待と懸念の両方を示す内容となったが、鈍化傾向にある労働市場、住宅建設、製造業の新規受注は景気の弱さが悪化したことを示唆しており、リセッション懸念を背景としたリスクオフの動きには引き続き警戒が必要となる。

・想定レンジ上限
 ドル円は7月22日の高値137.96円が上値めど。

・想定レンジ下限
 ドル円は日足一目均衡表・雲の上限136.31円が下値めど。

(金)
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