欧州マーケットダイジェスト・23日 株安・金利上昇・ドル一転下落
(23日終値:24日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=136.78円(23日15時時点比▲0.51円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=136.29円(△0.11円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=0.9964ドル(△0.0045ドル)
FTSE100種総合株価指数:7488.11(前営業日比▲45.68)
ドイツ株式指数(DAX):13194.23(▲36.34)
10年物英国債利回り:2.576%(△0.062%)
10年物独国債利回り:1.319%(△0.013%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
8月仏製造業PMI速報値 49.0 49.5
8月仏サービス部門PMI速報値 51.0 53.2
8月独製造業PMI速報値 49.8 49.3
8月独サービス部門PMI速報値 48.2 49.7
8月ユーロ圏製造業PMI速報値 49.7 49.8
8月ユーロ圏サービス部門PMI速報値 50.2 51.2
8月英製造業PMI速報値 46.0 52.1
8月英サービス部門PMI速報値 52.5 52.6
8月ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)▲24.9 ▲27.0・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは一転上昇した。天然ガスなどエネルギー供給の先行き不透明感が根強い中、ユーロ圏景気の減速懸念からユーロ売りが先行。日本時間夕刻に一時0.9901ドルと2002年12月以来の安値を更新した。ただ、節目の0.9900ドル割れを回避すると、8月独・ユーロ圏製造業PMI速報値が予想を上回ったこともあり買い戻しが優勢となった。
NYの取引時間帯に入ると、8月米製造業・サービス部門PMI速報値や7月米新築住宅販売件数、8月米リッチモンド連銀製造業景気指数が予想より弱い内容となったことを手掛かりにユーロ買い・ドル売りが活発化。23時過ぎに一時1.0018ドルと日通し高値を更新した。
もっとも、前日の高値1.0047ドルが目先レジスタンスとして意識されると0.9961ドル付近まで伸び悩んだ。
・ドル円は一転下落した。時間外の米10年債利回りが3.0740%前後と7月21日以来約1カ月ぶりの高水準を付けると円売り・ドル買いが先行。21時30分過ぎに一時137.64円付近まで値を上げた。ただ、この日の発表の米経済指標が軒並み低調な結果だったことが伝わると米金利の低下とともにドル売りが優勢に。前日の安値136.70円や節目の136円を下抜けて、一時135.82円まで値を下げた。
もっとも、19日の安値135.72円が目先サポートとして意識されると下げ渋った。そのあとは一目均衡表雲の上限が位置する136.41円を睨みながらの値動きとなっている。
・ユーロ円は売買が交錯。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は方向感が出なかった。日本時間夕刻に一時135.74円と本日安値を付けたものの、22時30分過ぎには137.06円と本日高値を更新。ただ、23時過ぎには135.89円付近まで押し戻された。
・ロンドン株式相場は続落。8月英製造業PMI速報値が予想を下回ったことで、株式への売りが優勢となった。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株に売りが出たほか、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が値下がりした。半面、原油高を受けてBPやシェルなどエネルギー株が買われた。
・フランクフルト株式相場は小幅ながら3日続落。前日に急落した反動で買い戻しが先行したものの、ユーロ圏の深刻なエネルギー危機が警戒される中、高インフレによる域内の景気悪化が意識されやすく、この日も結局下げた。個別ではザルトリウス(3.15%安)やプーマ(1.91%安)、ハローフレッシュ(1.62%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は下落。インフレ長期化の懸念から、この日も独国債に売りが続いた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=136.78円(23日15時時点比▲0.51円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=136.29円(△0.11円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=0.9964ドル(△0.0045ドル)
FTSE100種総合株価指数:7488.11(前営業日比▲45.68)
ドイツ株式指数(DAX):13194.23(▲36.34)
10年物英国債利回り:2.576%(△0.062%)
10年物独国債利回り:1.319%(△0.013%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
8月仏製造業PMI速報値 49.0 49.5
8月仏サービス部門PMI速報値 51.0 53.2
8月独製造業PMI速報値 49.8 49.3
8月独サービス部門PMI速報値 48.2 49.7
8月ユーロ圏製造業PMI速報値 49.7 49.8
8月ユーロ圏サービス部門PMI速報値 50.2 51.2
8月英製造業PMI速報値 46.0 52.1
8月英サービス部門PMI速報値 52.5 52.6
8月ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)▲24.9 ▲27.0・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは一転上昇した。天然ガスなどエネルギー供給の先行き不透明感が根強い中、ユーロ圏景気の減速懸念からユーロ売りが先行。日本時間夕刻に一時0.9901ドルと2002年12月以来の安値を更新した。ただ、節目の0.9900ドル割れを回避すると、8月独・ユーロ圏製造業PMI速報値が予想を上回ったこともあり買い戻しが優勢となった。
NYの取引時間帯に入ると、8月米製造業・サービス部門PMI速報値や7月米新築住宅販売件数、8月米リッチモンド連銀製造業景気指数が予想より弱い内容となったことを手掛かりにユーロ買い・ドル売りが活発化。23時過ぎに一時1.0018ドルと日通し高値を更新した。
もっとも、前日の高値1.0047ドルが目先レジスタンスとして意識されると0.9961ドル付近まで伸び悩んだ。
・ドル円は一転下落した。時間外の米10年債利回りが3.0740%前後と7月21日以来約1カ月ぶりの高水準を付けると円売り・ドル買いが先行。21時30分過ぎに一時137.64円付近まで値を上げた。ただ、この日の発表の米経済指標が軒並み低調な結果だったことが伝わると米金利の低下とともにドル売りが優勢に。前日の安値136.70円や節目の136円を下抜けて、一時135.82円まで値を下げた。
もっとも、19日の安値135.72円が目先サポートとして意識されると下げ渋った。そのあとは一目均衡表雲の上限が位置する136.41円を睨みながらの値動きとなっている。
・ユーロ円は売買が交錯。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は方向感が出なかった。日本時間夕刻に一時135.74円と本日安値を付けたものの、22時30分過ぎには137.06円と本日高値を更新。ただ、23時過ぎには135.89円付近まで押し戻された。
・ロンドン株式相場は続落。8月英製造業PMI速報値が予想を下回ったことで、株式への売りが優勢となった。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株に売りが出たほか、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が値下がりした。半面、原油高を受けてBPやシェルなどエネルギー株が買われた。
・フランクフルト株式相場は小幅ながら3日続落。前日に急落した反動で買い戻しが先行したものの、ユーロ圏の深刻なエネルギー危機が警戒される中、高インフレによる域内の景気悪化が意識されやすく、この日も結局下げた。個別ではザルトリウス(3.15%安)やプーマ(1.91%安)、ハローフレッシュ(1.62%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は下落。インフレ長期化の懸念から、この日も独国債に売りが続いた。
(中村)