ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、伸び悩み

 24日のニューヨーク外国為替市場でドル円は伸び悩み。24時時点では136.76円と22時時点(136.86円)と比べて10銭程度のドル安水準だった。26日のジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演に注目が集まる中、市場では「タカ派的なスタンスが改めて示される」との見方が広がっており、米10年債利回りが一時3.1207%前後と6月29日以来の高水準を記録。全般ドル買いが優勢となり、23時過ぎに一時137.24円と日通し高値を更新した。
 ただ、買い一巡後はやや上値が重くなった。米重要イベントを控えたポジション調整目的の売りが出て一時136.70円付近まで下押しした。市場では「月末が近づく中、ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだドル売りのフローが観測された」との指摘があった。

 ユーロドルは一転上昇。24時時点では0.9989ドルと22時時点(0.9928ドル)と比べて0.0061ドル程度のユーロ高水準だった。米長期金利の上昇に伴うドル買いが先行すると一時0.9910ドルと日通し安値を更新したものの、前日に付けた2002年12月以来の安値0.9901ドルがサポートとして働くと買い戻しが優勢に。24時過ぎには0.9999ドルと日通し高値を更新した。ロンドン・フィキシングに絡んだドル売りのフローも相場を下支えした。

 ユーロ円はしっかり。24時時点では136.61円と22時時点(135.88円)と比べて73銭程度のユーロ高水準。ユーロドルの持ち直しにつれた買いが入り、一時136.77円と日通し高値を更新した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:136.17円 - 137.24円
ユーロドル:0.9910ドル - 0.9999ドル
ユーロ円:135.52円 - 136.77円

(中村)
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